室内にある真っ白な砂場、猫よけの柵で囲われた砂場。「子供の喜ぶ顔は見たいが、不潔なのは嫌」。そんな親心の反映のようだ。 「ママ、白い砂だよ」「さらさらだね」。5月中旬、神奈川県海老名市の屋内遊園地「ファンタジーキッズリゾート海老名」。室内に設けられた砂場で、幼児らが真っ白な砂をすくって歓声を上げていた。 使われているのは、オーストラリア産の白砂。4回研磨し、400度で加熱処理している。運営会社の社員は「見た目だけじゃない。洗浄、消毒も徹底している」と話す。 2歳になる息子の優聖(ゆうせい)君を連れてきた同県厚木市の主婦笹くるみさん(27)は、「口に色々な物を入れる年齢。近所の公園の砂場は猫のふんや空き缶だらけで、近寄らせたくない」と言う。 太陽の下での砂遊びも変わりつつある。 東京・江東区北砂の亀高公園。「柵に手をはさまれないようにね」。近くの主婦(45)が、2歳の娘に声をかけていた。ブラ