宮城県内の看護学校で、これまで少数派だった男子の志願者や学生が増加している。厳しい雇用環境が続く中、安定感のある看護職を志望する男子が増えたためとみられ、特に社会人の「転職組」が目立つ。新入生の30%以上が男子という学校もあり、男子進出は加速しそうだ。 仙台市医師会付属准看護学院(青葉区)では2010年度、新入生102人のうち男子が27人に上った。前年の男子は16人、一昨年は17人で、10年度は一気に増えた。 入学した男子のうち高校新卒者数は横ばいで、増えたのは社会人経験者。山口美栄子副学院長は「不況でも看護師は引く手あまた。かつて病院で男性の働き口は限られていたが、今は状況が変わってきた」と分析する。 同学院1年の蓬田和重さん(32)は調理師からの転職を目指す。「看護師はやりがいが大きい」と入学の理由を語る。介護士だった坂本淳志さん(25)は「職場で看護師との知識や待遇の差を感じた