政府は24日、2013年度からの導入を目指す幼稚園と保育所を一体化した施設「こども園」への全面移行を事実上、見送り、こども園、幼稚園、保育所の併存を盛り込んだ政府案を公表した。 政府は当初、10年ほどでこども園に全面移行させる案を検討していたが、幼稚園関係者の反発に配慮した。 政府案は、同日開かれた「子ども・子育て新システム検討会議」作業部会で示された。政府案では、市町村が「地域の実情に応じて必要なこども園、幼稚園、保育所等を計画的に整備する」として、幼稚園と保育所の廃止期限を設けず、自治体に存廃の判断をゆだねた。自治体は、過疎地や都市部など地域の事情に応じて事業計画を策定し、施設を整備する。