2000年以降に話題になった9作品に焦点を当てながら漫画の可能性に迫る展覧会『新次元 マンガ表現の現在』が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで8月14日から開催される。 本展は、戦後日本のストーリー漫画の達成をふまえながら成熟している漫画表現の現在を紹介するもの。漫画家や編集者の意見を取り入れ、それぞれの作品世界を空間の中で立体的に展開することで、従来の原画展示が中心とした漫画展覧会とは異なる新感覚の漫画体験に触れることができる。 参加漫画家は、浅野いにお、安野モヨコ、五十嵐大介、今日マチ子、くらもちふさこ、二ノ宮知子、ハロルド作石、松本大洋、若木民喜の9名。会場では、浅野いにおの代表作『ソラニン』中の画像を用いた映像作品によるインスタレーションや、安野モヨコによる立体コラージュ作品の空間インスタレーション、くらもちふさこの『駅から5分』作中の錯綜した時間や空間軸を立体的に表した迷路など、ダイ