独立行政法人・造幣局(大阪市)が製造した未使用の500円硬貨が茶色に変色して見つかった問題で、同局と日本銀行は1日、変色の原因は日銀が調達した貨幣袋に使われていた接着剤だったと発表した。接着剤の成分に含まれていた硫黄が硬貨の銅と反応したという。 発表によると、袋は5月、東京のメーカーが日銀に初めて納入。入札の際の仕様書では「製造は縫製による」としていたが、袋の底に接着剤が使われていた。変色は全国の日銀9支店に報告があり、500円が約4900枚、10円も約500枚にのぼった。いずれも使用前に金融機関で見つかり、市中に出回ったとの報告はないという。