福岡の玄関口、JR博多駅。新幹線をはじめ、在来線や地下鉄が乗り入れ、1日10万人以上が乗り降りする九州最大の駅だ。でもこういう駅の名前は普通、県庁所在地を名乗るはず。なぜ「福岡駅」ではなく「博多駅」なのか。 記者は横浜市生まれ。昨春に福岡への異動を告げられ、前任地からの移動経路をネット検索した際、目的地を「福岡駅」と打ち込んで混乱した記憶がある。 全国の都道府県庁所在地のほとんどは「札幌駅」(札幌市)、「広島駅」(広島市)のように、JRの中心駅に市の名前を冠している。例外なのは那覇市とさいたま市くらいだ。那覇にはそもそもJR線がなく、さいたまには「さいたま新都心」というちょっとだけ名前の違う駅がある。博多駅はかなりまれなケースだ。 取材してみると、福岡と博多という二つの名称をめぐる綱引きが見えてきた。 JR九州などによると、「博多…
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