サーバーの姿が大きく変わりつつある。進化の主役に躍り出たのはブレード・サーバーだ。 専用のきょう体にブレードと呼ばれる板状の演算処理部分を差し込んで使う――。話題先行の感が強かったブレード・サーバーだが、独自の構造による集積度や拡張性、保守性の高さに、新世代のサーバーの解がある。 「ブレード・サーバーは従来のサーバーと根本的に発想が異なる。最大の違いは、単体のサーバーではなく、様々なモジュールを組み合わせる『システム』であること。この組み合わせを変化させることで処理性能や可用性を高めることができる」。ガートナー ジャパンのアナリストである亦賀忠明バイスプレジデントは、ブレードの本質をこう説明する。 演算処理部分だけでなく、ディスクやネットワーク、冷却ファンといったモジュールを、必要に応じて組み合わせて利用するため、一部が故障しても容易に交換できる。乱立するサーバーの管理に苦しむ企業にとって