科学技術振興機構(JST)は6月6日、赤ちゃんの「人見知り」行動が、相手に近づきたい(接近行動)と怖いから離れたい(回避行動)が混在した状態、すなわち「葛藤」状態であることを発見し、さらに相手の「目」に敏感に反応することを明らかにしたと発表した。 同成果は、JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京大学 大学院総合文化研究科の岡ノ谷 一夫 教授、JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「岡ノ谷情動情報プロジェクト」の松田佳尚 元研究員(現 同志社大学 特任准教授)、京都大学 大学院教育学研究科の明和政子 准教授らによるもの。詳細は、米国時間6月5日付のオンライン科学誌「PLOS ONE」に掲載された。 赤ちゃんの多くが「人見知り」をするが、その個人差は大きく、時期や程度もさまざまであり、その多くが、発達の途中で消えてしまう。また、兄弟姉妹であっても人見知りをするかどうかは個人差が