がんに侵された子どもたちを数多く見送ってきたジャパンハート・吉岡秀人医師は、死を迎えるその瞬間こそ、子どもたちが人生で最も頑張った時なのだと気が付きます。しかし遺族は、苦しみや悲しみからその記憶を消してしまいがち。最期の最期で家族が断絶しないように行っている取り組みを、吉岡医師自らが紹介しました。(IVS 2014 Spring より) 短くてもいい 生まれてきた幸せを感じてほしい 吉岡秀人氏:この子は顔のがんの子なんです。正確に言うと、神経から出たがんなんですが、もう生まれたときからこの顔です。 真ん中に写っているあの男の子ですけれども、お父さんはおそらく死んでいなくなっているのかもしれないです。途中で13歳の頃に、がん化したんですね。 彼は4人兄弟の長男です。この子のことをミャンマー人たちは化け物、化け物というんです。こんな顔だから、母親はこの子のことが非常に、不憫で不憫でしょうがなく
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