近頃、巷でなかばバズワードになっている人工知能。ビジネスでは顧客のビッグデータを人工知能に解析させてサービスの改善に役立てたり、自動運転車で人間の代わりに運転するプログラムとして活用される一方で、その急激な進歩に脅威を感じる人たちもいる。 例えば、今年の年末年始にかけて、ネット囲碁の界隈では「Master」という棋士が、中国・韓国のトップ棋士に全勝してしまい、大きく話題になった。実はその正体は、昨年イ・セドルに囲碁で勝った囲碁の人工知能「AlphaGO」の新バージョン。面白かったのは、年明け1月5日(日本時間)に、DeepMindのデミス・ハサビス氏が自身のツイッターで、実証実験であったと明かしたときの、ネット上の反応だ。「意外だ」という反応よりは、「やっぱり、あの強さは人工知能だったのね」という反応が多かった。 2016年に開催された第1期 電王戦では人工知能PONANZAが山崎隆之叡王