発明家。ビジョナリー。未来学者。 それがAlex Kipman氏を表す言葉だ。Kipman氏は、Microsoftの最も野心的なプロジェクトの1つである拡張現実(AR)ゴーグル「HoloLens」の統括者である。モーションコントローラ「Kinect」での功績が認められ、2011年にMicrosoftの「Hall of Legends」への殿堂入りを果たした。HoloLensは、そんな同氏にふさわしい挑戦であるように思われる。 しかし、ブラジル生まれのKipman氏が2015年1月にHoloLensを発表してから2年が経過した今も、同ゴーグル(装着者に見える現実世界の風景の上にバーチャルな3D画像を重ねる)はまだ消費者向けに発売されていない(開発者は「HoloLens Development Kit」を3000ドルで購入可能で、企業は「HoloLens Commercial Suite」を5