漫画の原稿料が高いか安いか、単行本制作における描き下ろしや修正、表紙の絵に原稿料が出るか出ないかということについて議論が行われることがあり、そこには色んな立場からの目線があって、どういう観点で捉えるかによってはすれ違うだろうなと思います。 原稿料がどうあるべきかの捉え方については大きく3つぐらいの観点があるんじゃないかと思うのでそれを書きます。 ①雑誌への掲載料としての原稿料 こちらは立て付けとしてはそうなっているという捉え方です。 漫画家は漫画を描き、その原稿を雑誌に掲載する権利を売ってお金を貰います。つまり、製造物として原稿を納品しているわけではなく、原稿はあくまで漫画家自身のもので、それを雑誌に載せることを許諾するという形でお金を貰っているということです。これは漫画家にメリットの大きい立て付けで、つまり、その後に原稿をどのようにしようと漫画家の自由です。 ただし、連載開始時や単行本化