国交省が「移住・二地域居住促進」中間とりまとめを公表。施策の3本柱は「住まい」「仕事」「コミュニティ」。LIFULL HOME'S PRESSは、住宅の最新トレンドや専門家による正しい住宅情報を発信していきます【LIFULL HOME'S PRESS/ライフルホームズプレス】
茨城県大洗町で「関係人口」のプロジェクトが進んでいる。関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と継続的に多様な形で関わる人々を指す言葉だ。人口減少の日本にあって、地方活性化策のひとつとして国も後押しをしている。 総務省によると、地方圏は人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面しているが、地域によっては若者を中心に変化を生み出す人材が地域に入り始めていて、「関係人口」である地域外の人材が、地域づくりの担い手となることが期待されているという。 茨城県大洗町も、「関係人口」の創出に力を入れている地域のひとつだ。大洗町は、もともとは観光と漁業の町だったが、東日本大震災によって4mの津波が押し寄せ、一番の強みだった海水浴客の入込客数が震災前の30%にまで低迷。やっと客足が戻りつつあったタイミングでコロナ禍となり、海水浴場は閉鎖となった。町
LIFULL HOME’S 総研から2022年9月に発表された調査レポート「“遊び”からの地方創生 寛容と幸福の地方論Part2」。この調査レポートでは、"遊び"によって地域の寛容性と幸福度を高めることができるとし、さらには遊びと関係人口創出の関連性についても書かれている。 LIFULL HOME’S PRESSでもこの調査レポートを受けて、遊びの力を取り入れて効果を出している地方の事例を特集した(特集記事はこちら)。 「関係人口」とは、移住した「定住人口」だけでなく、観光に来た「交流人口」も含んだ、地域と関わる人々を指す。そこで、今回の特集では主に「交流人口」に焦点を当てて、遊びの力を取り入れている地域の事例をピックアップした。 LIFULL HOME’S 総研所長の島原万丈氏はLIFULL HOME'S PRESSでのインタビュー(インタビュー記事はこちら)で、人口の多くない地方都市で
天橋立といえば、京都府北部の日本海・宮津湾にある日本三景のひとつ。「股のぞき」をすると、逆さになった松林が天に昇る龍に見えるとも、天にかかる橋に見えるともいわれることで有名だ。そんな景勝地に、コロナ禍で注目を集めるワーケーション施設ができた。2022年3月18日に完成披露会が行われたので、筆者も参加してきた。 現地までは大阪から車で2時間弱。途中で休憩をとりつつ、またその日はあいにく大雨で、スローなペースを余儀なくされた。しかし整備された高速道路のおかげで、アクセスはかなりよい。丹後半島のふところに位置する京都府宮津市に、目的のワーケーション施設「自強館」はある。周辺は、夏にはマリンスポーツをはじめさまざまなアクティビティも楽しめる観光地だが、宮津市の街中には歴史的な建造物も多く残り、古き良きたたずまいを残す町の風情は、ホッとするような落ち着きも感じさせてくれる。また、丹後半島に抱かれた宮
都営大江戸線森下駅から歩いて数分、墨田区千歳にあるイマケンビルを初めて訪ねたのは2017年8月。一戸建て住宅とマンションが並ぶ、人通りのほとんどない住宅街の中に建つ築50年超の同ビルではリノベーション工事が行われており、1階には喫茶店兼コインランドリーが入るのだと聞いた。こんなに人のいないところで商売になるのか。そう思ったことをはっきり覚えている。 だが、同年12月にプレオープン、2018年1月にグランドオープンした「喫茶ランドリー」は1ヶ月もしないうちに話題に上るようになった。しかも、ランドリーとして、喫茶店としてではない。老若男女が集まっているらしいぞ、それぞれが好きなことをしていて楽しそうだぞ、勝手にイベントが開かれているらしいぞ……。場として面白そうだというのである。あんなに人通りのなかった通りに店が一軒できただけで人が集まるようになる。そんなことがあるとは信じがたいが、平日の午後
ひとり暮らしの高齢者、育児に悩む若い母親など、孤立しがちな人たちをどう支えていくのか。多くの地域で抱えている課題だろう。そんななか各地で増えているのが、「居場所づくり」という取り組み。地域の人たちの交流の場をつくることで人と人とのつながりを深め、地域コミュニティの活性化につなげていこうというものだ。 そうした取り組みのひとつ、「こまじいのうち」を紹介しよう。 「こまじいのうち」は全国に数ある「居場所づくり」のケースの中で、成功事例として注目を集め、多くのメディアで紹介されたり、自治体や福祉団体などの視察も相次いでいる。 その「こまじいのうち」は、東京都文京区本駒込の住宅街にある築60年の木造2階建ての一軒家。もとは空き家だったが、0歳児から90代の高齢者まで多世代が集う場として再生された。 「ここには高齢の人も来るし、子連れでやってくる若いお母さん、学校帰りにふらりと立ち寄る小学生、中学生
あなたの住んでいる街に、そこにいる人々との交流が自然と生まれ、自分の居場所と思えるような場所はあるだろうか? 駅や商業施設やカフェなど、街には人が集まる場所はいくつもあるが、多くの人がいるだけでは交流はなかなか生まれない。そこにいる人々の交流が自然に生まれて居場所と感じられるようになるためには、人が集まれる場所をつくるだけでなく、プラスアルファで"人が交ざる仕掛け"が必要となってくるようだ。 人の交流を生むプラスアルファが何なのかは、地域の特性やそこに住む人たち、場所となる建物によっても変わってくるだろう。さまざまな手法で人が交ざる仕掛けを実現し、街の人々の居場所となっている取り組みをピックアップした。 どの取り組みにも共通していたのは“人を交ぜる人”がその場にいたということだ。それぞれの仕組みや場所としての魅力とともに、推進者がどのような思いを込めて動いてきたのかも記事を通じてみてほしい
人生100年時代と言われて久しいが、働き方改革や副業解禁の動きなどの社会の動きと合わせて、昨今では暮らし方の選択肢も増えている。 例えば二地域居住。昔は「田舎暮らし」というと、都会で働く若い世代には、少し遠い将来の目標みたいなものだった。働けるうちは都会でバリバリ働き、リタイア後に自然豊かな地方に移り住んで心身ともに豊かな生活をする、というようなステレオタイプのイメージが普及していたものだが、「人生100年時代」となった現在は違う。 20代や30代の若いうちから、車で2時間程度の地方に畑付きの家を借りたり、格安で古民家を購入して、週末ごとに通って過ごすという、いわゆる”二地域居住”という暮らし方が普及しはじめている。例えば、生活の拠点・軸足は都会に残したまま、週末に地方の空き家を活用して余暇や自然を楽しみつつ、少しずつ住まいをリノベーションしていく。リフレッシュにもなるし、そこで広がった人
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く