松岡正剛さんが語るおすすめ本 ： 新ｓ あらたにす（日経・朝日・読売）＜松岡正剛さんが語るおすすめ本＞ 『免疫の意味論』多田富雄著 2000年から始めたサイト「千夜千冊」で1300冊以上の書評を書き、さらに昨年、東京・日本橋の丸善４階に自身プロデュースの本屋、松丸本舗をオープンするなど本にまつわるさまざまな活動で注目される松岡さん。「残りの人生は本に捧げる」という愛書家の松岡さんにおすすめの本を紹介していただきました。 ◆ グローバリゼーション時代の必読本 ラーメンが食べたくて中華料理店に入ったはずなのに、隣席の人が食べているチャーハンにつられて、オーダーしてしまう。同じように書店に出かけたのにまったく違う本を買ってきてしまうことってありますよね。 これも衝動買いの一つに違いないのですが、瞬間的に体が欲するものというのは、食べ物であればその時々の体調や不足がちなもの、本であればいま触れておくべき社会情勢や世相をとらえているのです。私にとってはグローバル
