一番下に追記あり。 ipv4only.arpa への名前解決 Cloudflareの1.1.1.1を使ったドメインランキングを眺めていたら人気でないはずのドメインが日本国内ランキングで上位に。 ipv4only.arpaへの名前解決が大量に。 https://radar.cloudflare.com/domains/domain/ipv4only.arpa https://radar.cloudflare.com/domains/jp 51位にあった amazon.co.jp より高い位置に。 確実にネットワーク機器か何かソフトウェアが行っているDNS。(ランキング上位はそのようなものがどっちみち多いが) でも日本だけ多いのがとても不思議。 ipv4only arpaの名前解決をそんなに大量にするってどんな状況だろうか? ipv4only arpaのAAAAクエリの名前解決はDNS64 (
映画『Winny』の公開に伴い、記憶から消えかけている20年前の諸々の思い出話をする「Winnyとは何だったのか v2.0b7.1」。ここでAki@めもおきば氏が登壇。P2Pの基礎知識とWinnyの特徴について話します。 本セッションの構成 Aki@めもおきば氏(以下、Aki@めもおきば):では「Winnyのネットワークのおもしろさ」ということで話をしたいと思います。ふだん、技術系同人誌を「めもおきば」というサークルで出してるAkiと申します。15分ほどお時間いただきます。よろしくお願いします。 さて、今回の構成ですが、前半でWinnyのネットワークがどういうものだったかをおさらいをしながら、後半ではWinnyがたくさんのバージョンアップを重ねて最終的なかたちに至ったわけですが、そのバージョンアップのダイジェストみたいなものを振り返りながら、Winnyの開発史みたいな感じで振り返っていこう
岡沢 秋(maat) @Aki_Okazawa 映画「Winny」が公開されるらしいんだけど、ITインフラ屋で、当時、回線帯域をnyに埋め尽くされて歯ぎしりしてたワイは恨み節を山ほど語れる立場や。 マンションのVDSL回線が1ユーザでフルになってクレーム来たり、企業回線でny使って業務に支障あるからって調査させられたりさぁ 岡沢 秋(maat) @Aki_Okazawa 当時のブロードバンド帯域はそこまで広くなかったしISPのバックボーン性能も大容量ファイルシェアに耐えられるほど積んでなかった。 個人ユーザ向けに高価な機器入れてもペイしないから無理だったんよ 岡沢 秋(maat) @Aki_Okazawa うちは光回線だったから平気だった、みたいなのはクソリプですよ。通信事業者の視点からすると「バックボーンの性能が足りない」。 安価なユーザ向け通信網で企業レベルのヘビーユーズされて他ユーザ
ジェフ・ヒューストンのブログより。 QUICトランスポート・プロトコル(RFC 9000)は、オリジナルのTCPトランスポート・プロトコルを改良したものに過ぎないという一般的な見解があります[1][2]。私は、この意見に同意し難く、私にとってQUICは、通信のプライバシー、セッション制御の完全性、柔軟性の面で、アプリケーションが利用できるトランスポート機能における重要な変化を象徴しています。QUICは、より多くの形式のアプリケーションの動作に本質的に役立つ、異なる通信モデルを体現しています。そうです。TCPよりも高速です。私の意見では、公衆インターネットは、いずれQUICがTCPに取って代わると思っています。ですから、私にとってQUICは、TCPに少し手を加えただけのものではありません。ここでは、TCPとQUICの両方について説明し、QUICがトランスポート・テーブルに加えた変更について見
こんにちは。サービスインフラ-Bグループの宮本・高野です。 今回はManabiCon第3回で発表した「梅田オフィスで認証VLANを導入したプロジェクト」について紹介します。 自己紹介 梅田オフィス構築後に発生した問題 前提 フリーアドレス 通信品質の安定 本題 そもそもVLANとは何なのか? じゃあ認証VLANとは何なのか? 認証VLANのキーワード「IEEE802.1X」とは? プロジェクト概要 プロジェクト体制 プロジェクトの予定期間 実現したいこと 検証時の苦労 苦労したことその1: 必要機材とテストパターンの洗い出し 苦労したことその2:検証環境の構築 苦労したことその3:VLAN設計変更 苦労したことその4:有線LAN接続時、通信が不安定になる 苦労したことその5:認証VLANを利用しているPCへリモートデスクトップ接続ができない 在宅勤務・出社勤務 802.1X の認証モードに
国際通信の99%を担う海底ケーブルが、空前の建設ラッシュを迎えている。近年、米Google(グーグル)や米Meta(Meta Platforms、旧Facebook)など巨大IT企業(ビッグテック)が海底ケーブル投資の主役となって、太平洋や大西洋を横断する大型海底ケーブル建設プロジェクトを相次いで進めているからだ。今や海底ケーブルは、ビッグテックのデジタル覇権を支える地政学的な武器と化している。 そんな海底ケーブルの製造や敷設について、実は日本企業が世界3強の一角を占めていることはあまり知られていない。フランスAlcatel Submarine Networks(アルカテル・サブマリン・ネットワークス)、米SubCom(サブコム)と並んで世界シェアトップ3に名を連ねるのが日本のNECだ。NECの子会社であるOCC(横浜市)が北九州市に持つ海底システム事業所こそ、海底ケーブルの世界有数の生産
Webページはどうやって表示されるのでしょうか. 「ブラウザでアドレスバーにURLを入力してEnter押してからページが表示されるまでに何が起きているか説明してください」面接で使っていた質問が面白いと話題に 上記の質問には様々なレイヤーでの回答があると思うのですが,私はネットワークの動作に興味を持ちました.というのも,TCP,IP,ARP,Ethernetといったキーワードが関連しているのは教科書や講義で聞いた気がするのですが,それ以上のことはうまく説明できなかったからです. これらのプロトコルは,普段はカーネル内部に隠れていてあまり意識できません. しかし,以下の資料を参考にプロトコルスタックを写経すれば,少しは身近に感じられるかもしれないと思いました. 3月に開催したプロトコルスタック自作キャンプの講義資料を公開しました。1週間でTCP/IPのプロトコルスタックを自作してUDPやTCP
10月11日、Elon Musk氏が率いる「Space Exploration Technologies Corp (SpaceX)」のTwitterアカウントが「Starlinkが日本でのサービスを開始しました。アジアでは初めてのサービス国です」とつぶやいた。その途端、SNSは一気に盛り上がりを見せた。 しかし、10月11日から契約受付を開始するのかと思いきや、実はSpaceXのサイトでは、かなり前から日本からの予約を受け付けていたのだった。 筆者は8月15日にFacebookでつながっているキャリアの元関係者が「Starlinkを申し込めた」というつぶやきを発見し、慌てて申し込んでいた。約2カ月後の10月12日、ようやく我が家にStarlinkのアンテナが届いたのだった。 衛星ブロードバンドサービス「Starlink」は、専用アンテナ代が7万3000円、利用料金が月々1万2300円かか
総務省の有識者会議「電気通信事故検証会議」は2022年10月5日、KDDIが7月に起こした大規模通信障害に関する検証報告書を公表した。KDDI自身がこれまで4度にわたって記者会見を開いて説明しているので全体像は把握していたが、さらに深掘りした興味深い内容となっている。 例えば障害の影響が全国に波及した点。同業他社からは「KDDIはなぜ影響を局所化できなかったのだろうか」と疑問の声が上がっていた。原因は、同社が音声通話用の「VoLTE(Voice over LTE)交換機」のネットワークをフルメッシュ構成にしていたためだった。東西でネットワークを分けるのが一般的な印象だが、同社は「特定の拠点で発生する輻輳(ふくそう)を早期に収束させるため」に全国フルメッシュ構成を採用していた。これが裏目に出た。今後は東西分散構成に変更するという。 検証報告書を読むと、厄介な出来事が次々と発生して事態が悪化し
LANケーブルから直接パケットを取得するワイヤタッピングプローブ:Black Hatでハードウェアハック!(1)(1/3 ページ) 筆者の今岡通博氏がハッカーの祭典「Black Hat」に投稿した、ハードウェアの改変を中心にしたハッキングの事例を紹介する本連載。第1回は、LANケーブルからのスニッフィング(パケット取得)を可能とする「LANケーブルから直接パケットを取得するワイヤタッピングプローブ」だ。 はじめに こんにちは、連載「注目デバイスで組み込み開発をアップグレード」の筆者の今岡です。今回は、それとは別に「Black Hat」をネタにした連載記事を企画しました。 Black Hatは年に3回、北米、欧州、アジアで開催されている最大級のハッカーの祭典です。名だたるハッカーが世界中から集まり、今のサイバーセキュリティの問題点などを議論する場です。筆者はこのBlack Hatで、ハードウ
Cloudflareが昨日(2022年6月21日)の障害原因はBGPの設定ミスと報告。東京データセンターを含む19の主要データセンターが一時オフラインに CDNプロバイダーのCloudflareは、日本時間の昨日(2022年6月21日)午後に発生したネットワーク障害についての報告を公開しました。 障害は日本時間の午後3時半頃に顕在化し、国内ではDiscordやPixiv、Nortionなどさまざまなサービスにおいて影響が報告されましたが、午後5時から6時頃にはおおむね復旧が見られたようです。 Cloudflareの報告によると障害はBGPの設定ミスが原因で、これにより東京データセンターを含む同社の主要な19のデータセンターで障害が発生したとのことです。 Today, June 21, 2022, Cloudflare suffered an outage that affected tra
2022/08/09 追記 「RFC 9293 Transmission Control Protocol (TCP)」として正式なRFCが出ました TCPのコア部分の仕様は1981年に発行された「RFC793 TRANSMISSION CONTROL PROTOCOL」で標準化されています。 この、RFC793の改訂版となる「Transmission Control Protocol (TCP) Specification」は、2013年からIETFのTCPM WGで議論されてきましたが、4月4日にIESGによって承認されました(参考URL)。現在はRFC出版の準備に入っています(新しいRFC番号はこの後正式に決まります) www.ietf.org 改めてTCPの仕様を読みたい場合はこのドキュメントを読むのが良さそう。 概要 この改訂版の仕様(通称 rfc793bis)は、RFC793が
https://www.slideshare.net/yuyarin/quicnat 最近QUICとNATについての話をJANOGで紹介するぐらいQUICという新しいプロトコルに既存のネットワークインフラがどう適応していくかを考えています。 id:asnokaze さんの記事で紹介されているように、QUICやHTTP3/3で送信元UDPポートとして利用を避けるべきポートの議論が行われています。これはUDPのリフレクション攻撃のへの対応としてインフラストラクチャ側で特定のUDPポートのトラフィックをブロックしているケースがあるからです。実際に私もこのブロックの設定を行ったことがあります。 これはUDPというプロトコルの特性に起因する問題であり、QUIC, HTTP/3に限らずUDPを使うプロトコルに広くある問題です。 asnokaze.hatenablog.com QUICクライアント側で送
Haskellコミュニティでは、ネットワーク関連を担当。 4児の父であり、家庭では子供たちと、ジョギング、サッカー、スキー、釣り、クワガタ採集をして過ごす。 不定期連載を始めます IIJ-II 技術研究所 技術開発室の山本です。私はプログラミング言語HaskellでHTTP/2とTLS 1.3を実装した後、もっぱらQUICを実装することに時間を費やしてきました。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年の5月にQUICの仕様がRFC9000として公開されました。このRFCは実によく書かれているので、読みこなせばQUICの全容が掴めるでしょう。 しかし仕様は膨大ですし、実際に実装してみて初めて腑に落ちることもあります。そこでこの機会に、実際にQUICを実装した経験者目線で、QUICの解説をしていきたいと思います。なんとなくTCP/IPを分かっている方が、ある程度QUICの理解ができることを
背景 近年,新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の蔓延によるリモートワーク利用の加速化やクラウド活用の増加により,社外から社内システムに接続する機会が増えてきています。 現状のセキュリティ対策は,境界型防御が主流であり,社内を「信用できる領域」,社外を「信用できない領域」として外部からの接続を遮断しています。しかし,昨今の社会変化により,社内のシステム環境へ社外から接続を行う機会が増えているため,境界型防御を元に検討されていたセキュリティモデルではサイバー攻撃の脅威を防ぎきれない状況になってきています。 これらに対するセキュリティ対策として,「ゼロトラスト」という概念が提唱されています。これは,社内外すべてを「信用できない領域」として,全ての通信を検査し認証を行うという考え方です。 しかし,ゼロトラストを導入しようと調査を進めると,多種多様な用語の説明からはじまり,多数の文献,製
インターネット技術の標準化団体であるIETFが、TCPに代わるインターネット通信プロトコルとして注目を集めているQUICの技術仕様をまとめたRFC 9000を発表しました。これにより正式に「バージョン1」へと移行することが決まったQUICの将来について、RFC 9000の作成を手がけたジャナ・アイヤンガー氏が解説しています。 QUIC is now RFC 9000 | Fastly https://www.fastly.com/blog/quic-is-now-rfc-9000 QUIC is RFC 9000 | daniel.haxx.se https://daniel.haxx.se/blog/2021/05/27/quic-is-rfc-9000/ QUICは、現行のインターネットに使われているTCPの遅延を減らし、信頼性と安全性を改善させることを目的に開発された新しいトランスポ
こんにちは佐々木です。 先日、VPCのFAQに追加された項目が話題となっていました。2 つのインスタンスがパブリック IP アドレスを使用して通信する場合、トラフィックがインターネットを経由するかどうかという問いに対して、AWSがノーと言っています。これは、どういうことなのでしょうか? これがプライベートネットワークの通信と明示された意味は大きい 『Q:2つのインスタンスがパブリック IP アドレスを使用して通信する場合、またはインスタンスが AWS のサービスのパブリックエンドポイントと通信する場合、トラフィックはインターネットを経由しますか?』https://t.co/uy26KyCZKn— Takuro SASAKI (@dkfj) 2021年4月22日 このことを起点に、インターネットとは何か、AWSのネットワークの現状について考察してみます。難しい事を言っていますが、みんな疑問に
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