或る物書きのジャズな本棚: My Favorite Novels ネタバレなき醍醐味紹介 (或る物書きのジャズな文庫) Sponsored Link Advertising 髙村薫『レディ・ジョーカー』 髙村薫の『レディ・ジョーカー』は何度読んでも、やっぱり凄い。とにかく面白くて引き込まれ、圧倒される。一体何度読んだだろうか?筋が分かっていても肌が粟立つ小説など、なかなかお目にかかれない。 高村ファンの私が最高傑作はどれか問われれば、迷わずに挙げられる作品だ。 私は石原プロによって映画化されたものは、もちろん観ていない。この渾身の長編大作を、コアなファンをがっかりさせずに2時間ほどの映画で表現できるとは到底思えなかったからだ。 案の定、髙村ファンからの評価は極めて低く、原作を知らない人の評価もあんまり良くなかったようだ。 彼女の出世作でもある直木賞受賞作の『マークスの山』ではがっかりさせら