他人のパソコンに感染させる目的で、コンピューターウイルスを不正に保管したとして、警視庁は21日、岐阜県大垣市八島町、無職川口靖博容疑者(38)を不正指令電磁的記録保管容疑で現行犯逮捕したと発表した。 逮捕は17日。ファイル共有ソフトの利用者約2000人が、このウイルスに感染したとみられる。同庁によると、ウイルスの作成や保管などを禁じた改正刑法が今月14日に施行されて以降、摘発は全国初。 発表によると、川口容疑者は17日、正当な理由がないのに、自宅のパソコンにウイルスを保管していた疑い。川口容疑者は、児童ポルノを連想させるタイトルのファイルにウイルスを入れ、ファイル共有ソフト「シェア」を使って、利用者にダウンロードさせていたという。調べに対して容疑を認め、「ファイル共有ソフトを使っている人間を懲らしめようと思った」などと供述しているという。