【ニューヨーク共同】週明け20日のニューヨーク原油先物相場は暴落し、指標の米国産標準油種(WTI)の5月渡しが前週末比55.90ドル安の1バレル=マイナス37.63ドルと、1983年のWTI原油先物の上場以来、初めてマイナスで取引を終えた。新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞で原油需要が急速に減少。在庫の急増で貯蔵能力が限界に近づき、購入者がほぼ不在となった。パニック売りが相次ぎ、売り手が通常とは逆にお金を払って原油を引き取ってもらう異例の事態となった。 新型コロナによる世界経済の混乱が顕在化した形で、金融市場に動揺が広がった。