「日本人として負け続けるのはくやしい。失われた30年間を過ごした若者がこの国に希望が持てることをやっていきたい」。 こう話すのは、20代でシンガポールに渡り、世界のWeb3領域で起業した渡辺創太氏。恵まれた日本での生活を離れ、敢えて競争の激しい世界で戦う道を選んだのには、彼なりの理由がある。永田町の政治家との会合や、業界の経営トップたちとの会食でスケジュールが埋まる一時帰国中、26才の経営者に密着した。 Web3:Web3.0とも呼ばれ、ブロックチェーンなどのピアツーピア技術に基づく新しいインターネット構想で、Web2.0におけるデータの独占や改ざんの問題を解決する可能性があるとして注目されている。 関連記事:「ウェブ3」を10分で理解する【基礎知識】 Astar Networkのファウンダーであり、Stake TechnologiesでCEOを務める渡辺氏は2020年10月、単身でシンガ