IT専門調査会社であるIDC Japanが2007年12月に発表した「国内仮想化ソフトウェア市場規模予測」では、VMwareやXenなどを使用したサーバ仮想化市場は2006年に大きく成長し、対前年比64.9%増の58億3000万円と報告されている。 さらに2006年〜2011年の年間平均成長率(CAGR)は39.8%で拡大し、2011年の市場規模は311億8100万円に達する見込みという。 サーバ仮想化市場が急成長している理由をIDC Japanでは、仮想化がITコストの増大やコンプライアンス経営の導入、セキュリティ/災害対策、ITシステムの省電力化など、企業が抱える課題を改善できる技術であるためと分析している。 このように仮想化技術が注目され、導入が促進される理由はさまざまだが、仮想化を導入する企業が共通して期待している効果のひとつにデータセンターにおけるTCO(総保有コスト)の削減があ