普通の会社で「マネジメント」というと「人(=社員)の管理」とほぼ同義になります。これは実はかなり危険な考え方です。人を管理すると、どうしても個人的な好き嫌いが入ってしまうからです。わたしも株式会社武蔵野の社長として、50人の管理職をマネジメントする立場です。正直に申しますと、その50人の管理職の中にはなんとなく虫が好かない人・相性の悪い人もいる。 しかし、そこで面と向かって「わたしは君が嫌いだ」と言ったり、そういう素振りを見せたらどうなるか。彼の仕事へのモチベーションはゼロになり、遠からず退職するでしょう。なにしろ社長が「嫌いだ」と言うのですから。 残った人も「小山はなんてひどい社長だ」と思うに違いありません。「ひどい社長」というのは多少なりとも自覚するところではありますが、「そんなひどい社長を、いつまでも頂いていていいものか」と思われるのは困る。社長は、社員あってこそ社長です。 人