京王電鉄(本社・東京都多摩市)の京王線・調布、布田、国領の各駅(いずれも調布市)付近を地下線へ切り替える工事が19日未明から同日朝にかけて行われ、予定時間内に終了した。 3駅とも地下に新ホームが誕生し、計3・7キロの区間で地下線での運行が始まった。長年、地域の懸案だった「開かずの踏切」14か所を含む計18か所の踏切がなくなり、交通渋滞も解消された。 19日午前1時前の調布駅には、地上ホームを発着する電車が見納めとなるため、約100人の鉄道ファンらが集まった。最終の下り普通電車が出発すると、写真撮影したり、手を振ったりして別れを惜しんでいた。 同駅で父親と撮影していた近くの日大豊山中1年の生徒(12)は「地上駅最後の姿を記憶とカメラに収めに来た。地上駅がなくなるのは寂しいけれど、地下駅も楽しみ」と感慨深げだった。 京王電鉄によると、地下切り替え工事には作業員ら約3000人が動員された。 同日
広島電鉄は、「ドルトムント電車」として親しまれたドイツ製の電車をカフェとして改装し、広島市中区の同社本社ビル前で7月11日にオープンする。 電車開業100周年の記念事業の一環で、同社によると、電車を利用したカフェは全国でも珍しいという。 電車は1959年に製造された3両編成で、81年に同社がドイツ・ドルトムント市電から購入。車内にはテーブルが備え付けられ、ドイツ語の広告や路線図が残るなど、現役で走っていた頃の雰囲気をとどめている。 同社が旅客輸送やイベント用に使ってきたが、老朽化のため2008年から車庫で保管されていた。 計画では、二つある運転席の一つをラウンジ風に改装。3両で計50席を設け、隣接する広電グループのスーパーで調理したドイツ料理やサンドイッチなどの軽食をビュッフェ風に提供し、車内で食べられるようにする。 今月中旬に車庫から車体を移動させる予定で、改装費は約3000万円を見込む
兵庫県の井戸敏三知事がNHK大河ドラマ「平清盛」の第1回放送を見た感想について「薄汚れた画面」などと発言したことに対し、同県庁には10日夜から11日夕にかけて、電話やメールで312件の意見が寄せられた。 県によると、意見の大半は知事に批判的で「番組内容に介入するような発言をすべきではなく、立場をわきまえるべきだ」や「(大河ドラマは)兵庫県の観光PRのために制作されているのではない」などの厳しい内容が目立った。 一方で、「汚い画面で見る気にならない」と、知事に同調する意見もあったという。 一方、衣装や小道具を展示する「ドラマ館」や清盛ゆかりの史跡を紹介する「歴史館」を今月21日にオープンする神戸市の矢田立郎市長は11日の記者会見で、「私は違和感はなかった。ドラマは人物を描くという点からすると、地味かどうかを引き合いに出すのはどうか」などと述べた。
「御幸橋」の電停に立つ児玉豊子さん。「被爆後も広島から逃げ出さずに運転し続けたことは一生の誇り」と語る(広島市中区で) 広島市南部の住宅街に広がる8700平方メートルの「巨大基地」。広島電鉄で最も古い千田車庫だ。北側の一角に原爆で犠牲となった165人の社員らの慰霊碑がたたずむ。高さ1・4メートル。同社が戦時中に設立した「家政女学校」の生徒も含まれ、折り鶴が絶え間なく供えられている。男性社員が徴兵される中、電車を走らせていたのは、同校の少女数十人だった。 三次市小田幸町、児玉豊子さん(83)もその一人。仕事ができることから1943年に入学。午前中は数学や物理、洋裁などを学び、午後からは車掌として働いた。 2年の秋、運転士を命じられた。16歳。わずか数日の訓練で運転席に着いた。車掌時代の記憶を頼りに動かした。ゆっくり走る電車は、走行中でも乗客が次々と乗ってきた。 戦況は悪化し、男性社員はどんど
来年1月から放送が始まるNHK大河ドラマ「平清盛」に合わせ、県などの観光PR推進協議会は16日、活動に一役買う「ひろしま清盛美少女隊」の3人をお披露目した。今後、県内外で清盛ゆかりの厳島(廿日市市)や音戸ノ瀬戸(呉市)などの情報を発信する。 美少女隊は、県内を拠点に活動するアイドルグループ「まなみのりさ」の谷野愛美さん、岡山みのりさん、松前吏紗さん。県庁で、おそろいの朱色の袴(はかま)姿で記者会見し、谷野さんは「清盛についてあまり知識のない同世代の人たちに、しっかり魅力を広めたい」と意欲をみせた。 この日は、新しい清盛像の語り部となる「平成の琵琶法師」に任命されたタレント・嘉門達夫さん作のPRソング「ゆけ!ゆけ!平清盛!!」も公表された。
来月 全国13市長参加見通し 環境に優しい公共交通の振興のため、富山市は来月4、5の両日、「LRT(次世代型路面電車)都市サミット」を富山国際会議場(同市大手町)で開催する。路面電車が走る全国13市の市長らが参加する見通しで、地域公共交通のあり方を話し合い、サミット宣言もまとめる予定だ。 2009年に11市が参加した初サミットが広島市で行われ、今回が2回目。札幌、豊橋、広島、高知、熊本など路面電車が走る全国各市のほか、県内から万葉線が走る高岡、射水の両市も参加する。 4日のサミットでは、各市が路面電車に関する取り組みや実績を報告する。富山市は、09年開業の路面電車環状線「セントラム」に実際に乗車してもらい、市が進める「コンパクトなまちづくり」の取り組みを紹介。富山駅南側の路面電車と北側の富山ライトレールの将来的な接続による利便性の向上などをPRする。 5日は、環境問題に詳しい女優の星野知子
8年前に廃止されたJR可部線の可部―旧河戸(こうど)間(広島市安佐北区)約2キロの電化延伸をめぐり、広島市とJR西日本の協議が難航している。最大の課題は、両駅間にある5か所の踏切だ。延伸部分の踏切の再利用は、「新設扱い」となるため原則認められず、JR側も安全面から廃止を望む。一方、市は横断する市道が分断されると地域住民の生活に支障が出るため、「踏切はできる限り残したい」と意見が食い違っている。解決策はあるのか。 (薮上遼介) 現在の可部線は横川―可部の約14キロ。延伸は、2003年11月末に廃止された未電化区間の可部―旧三段峡(安芸太田町)46・2キロの一部。JRは1日平均約2000人の利用を見込み、廃止路線の復活は全国で初のケースとなる。 市とJRなど交通事業者は08年、「JR可部線活性化協議会」を結成。旧河戸駅周辺は商業施設や宅地開発などが進み、昨年2月、沿線住民の声を受けて電化延伸案
跡地整備費が市議会で削除された旧市民球場。今後の街づくりに影響を与えている(昨年6月撮影、広島市中区で) 世界遺産・原爆ドーム北側に位置する旧広島市民球場(中区)。1957年に建設され、戦後復興のシンボルとして、広島カープの本拠地として、数々のドラマを生んできた。市は昨年6月、一部議会や市民の反対を押し切って、球場解体を決定。11月末から着工した。かつての象徴は「政争の具」として再びクローズアップされている。 「市の考えを一方的に押しつけている」「新たな市長で決めるべきもので、予算は認められない」――。今月8日の市議会予算特別委員会で、跡地整備費(3億3900万円)を11年度当初予算案から削除する修正案が1時間半の議論の末、可決。翌日の本会議でも通った。秋葉忠利市長(68)はずっと押し黙ったままだった。 球場跡地の5・5ヘクタールは、2013年春までに8割を緑地広場に整備。外野スタンドの一
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