1991年に原書が刊行された『絵には何が描かれているのか 絵本から学ぶイメージとデザインの基本原則』。絵の作用とその原則を知ることで、作ること/見ることについての新しい視点が得られ、理解を深めることができます。 本書の日本語版刊行を記念して、第一線で活躍するデザイナーや研究者の皆様による選書ブックフェア〈心を動かす絵のひみつ〉を開催しました。選者は、本書に特別解説を寄稿いただいた山本貴光さんをはじめ、松田行正さん、名久井直子さん、大原大次郎さん、細馬宏通さん、平倉圭さん、菅俊一さんの豪華7名です。 本記事では、皆様がその際にセレクトした選書リストを、各選書へのコメントとともに公開いたします。 選者:山本貴光 ~はじめに~ モリー・バング『絵には何が描かれているのか』の横に置いて読みたい本を27 冊ほど選んでみました。全体を大きく三つのパートに分けてご紹介します。「イメージと人間のあいだ」「