「秋葉原の老舗・ツクモが民事再生申し立て」──衝撃のニュースの陰で、九十九電機(ツクモ)と取引していたあるベンチャーが直撃を受けていた。 「110億円」というツクモの負債総額に比べれば損害額は少額かもしれないが、ベンチャーにとっては死活問題。予期せぬトラブルに見舞われた経営者は、それでも「高い授業料を払ったと思ってポジティブに頑張っていく」と前向きだ。 そのベンチャーとは、拡張現実(AR)技術による「電脳フィギュア ARis」を開発した芸者東京エンターテインメント(GTE)。「ARisを取り扱いたい」――「ワイヤレスジャパン2008」に出展したARisを見て真っ先に声をかけてきたのがツクモだったという。 「秋葉原の象徴的な店舗でARisを展開できればいい」。GTEの田中泰生社長はそう思って取引を決め、出荷数の約1割に当たる550個のARisを納品した。「イラスト集がなければAmazon.c
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