【ワシントン清水憲司】米宇宙ベンチャー、スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は27日、2022年を目標に火星への有人宇宙船を打ち上げる計画を発表した。マスク氏はかねて人類の火星移住構想を唱えており、火星での都市開発や地球との定期便就航も検討するという。 米航空宇宙局(NASA)の有人火星着陸計画は30年代の実現を見込み、これをしのぐ野心的なプランを打ち出した格好。ただ、計画通り進むかは不透明だ。 メキシコで開かれたシンポジウムで明らかにした。スペースXは人工衛星を搭載したロケットなどを打ち上げており、現行ロケットの強化などを経て、18年にも無人宇宙船による火星探査試験を実施。順調に開発が進めば、22年末までに有人宇宙船による火星着陸を目指す。100人以上が乗れる大型宇宙船を飛ばすという。