新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東京五輪に続き無観客で開催された東京パラリンピックが5日、閉幕した。障害者スポーツへの関心を高め、共生社会実現のきっかけになると期待されたパラリンピックをどう総括すべきなのか。自らも全盲の障害を持つ社会学者(障害学)の星加良司・東京大准教授にオンラインで話を聞いた。(時事通信社会部 安田剛史) 【写真】星加良司・東京大准教授 ―無観客とはいえ東京でパラリンピックが開催されたことについて。 コロナ禍の中、特に障害のあるパラアスリートの場合は感染対策のハードルも高く、練習環境の確保すら困難だったと思います。実際に開催されるのかどうか分からず、目標設定も難しかったでしょう。そんな中、まがりなりにもパラリンピックが開催され、活躍の場が与えられたというのは良かったと思います。ここまでこぎ着けたアスリートや関係者には率直に敬意を表したいと思います。 ―報道の在り方に