既報の通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月31日、今冬の打ち上げを予定している小惑星探査機「はやぶさ2」をプレスに公開した。同機の公開は2012年12月に次いで2度目。前回はまだ開発初期での公開であったため、イオンエンジンなどほとんどの機器が未搭載の状態だったが、今回はほぼフライト時の姿が披露された。
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「はやぶさ」は今日 5月9日で、打上げ8周年を迎えました。 「はやぶさ」という探査機を、あの小型のロケット M-V で打ち上げたのかと、ときどき海外からも声をいただきます。「はやぶさ後継機」を海外ビークルで打ち上げる検討を、多くの機関、会社さんと検討しましたが、彼らは、自分たちのもつ小型ロケットで、「はやぶさ」のような探査機を打ち出せるとは考えたこともなかったようで、一様に驚かれました。M-V第5号機は、もてる能力をふりしぼった打上げだったわけです。 昨年の今頃は、TCM-1 を完了し、帰還を1ヶ月後をひかえ、残る3つの大きな軌道修正にむけて気を揉んでいました。 TCM-1 は60時間余に及んだ大きな軌道修正でした。しかし、その運転はなんとか完了できたとはいえ、放電を頻繁に繰り返す運転の連続で、ダメージはないのか、不安でした。この先には、TCM-2, 3 という長時間の運転もひかえています
●デッキ構築型協力ゲーム!! 「はやぶさ君の冒険」は、1つのカードの束(デッキ)を全プレイヤーで使うデッキ構築型協力ゲームです。ゲームが進むにつれ、邪魔をするトラブルカードが増えていき、逆に困難に打ち勝つためのアクションカードを皆で相談して、デッキに入れていきいます。「ドミニオン」のようなデッキ構築要素を持ち、「パンデミック」のような協力要素を持っている、今までには存在しない新感覚のゲームです。 ●TCG界の異端児「中村誠」最新作! ゲームデザインは革命的なシステムで話題をさらった「金色のガッシュベル!! THE CARD BATTLE」をはじめ、数々の秀作を創り出してきたヒットメーカー中村誠氏。彼の得意とする破天荒なアイデアの数々が詰め込まれた、珠玉の一作をご覧あれ! ●「はやぶさ君の冒険日誌」の小野瀬氏奥平氏、全面協力 はやぶさをより親しみやすい存在にした物語「はやぶさ君の冒険日誌」(
6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルから、最大で直径0.1ミリの微粒子が新たに数百個見つかった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が29日発表した。発見済みの微粒子に比べ、直径で10倍、体積で約1000倍大きい。100個以上が小惑星「イトカワ」の物質の可能性があるという。宇宙誕生の謎に迫る今後の分析作業が格段に早まると期待される。 JAXAは11月16日、光学顕微鏡で見えない直径0.01ミリ以下の微粒子約1500個をイトカワ表面の物質と発表した。人類が直接小惑星から採取した初の成果となった。 その後、微粒子が入っていた円筒容器(直径約5センチ、長さ約6センチ)を下向きにし横から工具で軽く数回たたくと、下に置いたガラス皿に直径0.1~0.01ミリの顕微鏡で見える粒子が数百個落ちてきたという。 粒が大きいほど調べやすいため、12月中に電子顕微鏡でイトカワ由来かどうかを判別後、発表済み
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「はやぶさ」搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた、サンプル収納容器(※)からの微粒子の採集とカタログ化を進めています。 サンプルキャッチャーA室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察および分析の上、1,500個程度の微粒子を岩石質と同定いたしました。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至りました。 採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン以下の極微粒子であるため取扱技術について特別なスキルと技術が必要な状況です。JAXAは、初期分析(より詳細な分析)のために必要な取扱技術と関連装置の準備を進めています。 (※)サンプル収納容器内部は、サンプルキャッチャーA室及びB室と呼ばれる2つの部屋に分かれています。 はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明に
都心でのはやぶさのカプセル一般公開に訪れた大勢の人たち=東京都千代田区の丸の内オアゾで2010年8月15日午前11時9分、手塚耕一郎撮影 ◇偉業果たし満身創痍の帰還 「涙」でかすんだ?最後の地球 小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰還し、日本中を熱狂させてからはや2カ月。人気はいまだ衰えず、総見学者は19日、10万人を超えた。老若男女の心をわしづかみにしたはやぶさの魅力は何なのか。カプセルの展示会場に行ってみた。【山寺香】 「感動して、言葉になりません」 JR東京駅前の商業施設「丸の内オアゾ」で15~19日、はやぶさのカプセルなどが一般公開された。見学を終えた自由業、浜田健作さん(34)は、半ば放心状態でこうつぶやいた。「耐熱カバーが部分的に炭化していて、大気圏再突入時の衝撃が伝わってきた。はやぶさは満身創痍(そうい)で帰還し、自らは燃え尽きながらも、卵(カプセル)を地球に生み落と
年に1回のお楽しみの日こと、相模原キャンパス特別公開。 今年のタイトルは<JAXA相模原キャンパス特別公開「宇宙のナゾを見つけに行こう!」> 特別展示として6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルがはじめて公開されました。 事前に情報を集めるとどうも凄いことになるらしい。開催側も宇宙研と相模原市立博物館の前の道路を完全規制をかける体制で臨んでいます。記憶に有る限りこんなことは今までありませんでした。 どう考えても、土曜日に1日では見て回れない……。よし有給だと上司に許可を取り付けて今年は2日間参加してきました。初日は川口先生の講演とはやぶさのカプセルをメインに、二日目はいつもの特別公開という作戦で望むことにしました。 蓋を開けてみれば、相模原キャンパス来場者数、初日14216名、2日目が19645名で、合計で33861名。カプセル公開の相模原市立博物館来場者数、初日が1300
■ ISAS 相模原キャンパス特別公開 (1) 今年の相模原の特別公開、「はやぶさ」帰還カプセルが公開されるとあっては、万難を排して見に行かねば。というわけで、年休を取得……したはいいが、諸事情により午前中は自宅待機。現地到着は 14 時過ぎ。こりゃカプセル見るだけで終わりだねぇ今日は。 気になる待機列は、会場である市立博物館から交差点を折り返して ISAS 前の歩道まで延びる勢い。1 時間半待ちとか伝えられるも、俺はむしろ「なんだその程度か」と思ってしまいました。まったく、よく訓練されてやがる。写真撮影を禁止していることもあってか、列の進み具合は案外スムーズ。結局 1 時間ほどでカプセル等とご対面。 これまでにも「はやぶさ」実物大モデルを幾度となく見ているだけに、カプセル自体の大きさは大体把握していたものの、実物を見てみると、これがまた思いのほか小さい。よくもまぁこれだけ小さいブツをピン
「はやぶさ」とそれまでの探査機との大きな違いは、「毎日が本番の軌道制御」 ということだ。ハレー彗星に向かった「さきがけ」「すいせい」、火星に向かった「のぞみ」などは、目的地に着くまでは、何度か行う軌道修正以外はエンジンを動かすことなく、運動の法則に従って飛行する。だからトラブルさえ起こらなければ途中の運用で行う作業は比較的単純だ。電波を受信して、探査機がどんな状態にあるかというテレメトリ・データを受信し、トラブルが起きていないことを確認し、その他到着までに行わねばならない機器の動作確認などの作業を淡々と実施すればいい。 しかし「はやぶさ」は目的地イトカワに着くはるか手前、2003年の打ち上げ当初からイオンエンジンを噴射し続けてきた。イオンエンジンを噴射し続けるということは、日々軌道が変わっていくということだ。イオンエンジンの状態に常に気を配り、予定の軌道にきちんと乗っているかを計測し、計測
2010年6月13日 twitter宇宙クラスターの有志は、当日夜に迫ったはやぶさの帰還を、はやぶさの旅立った地、内之浦にて歓迎すべく準備をすすめてきました。 そこでJAXAの中の人とご一緒する機会を得ましたので、ここでそれをまとめたいと思います。
ニコ生中継が終わってからのことを少し書こう。 翌日、流星塵の容器を回収した。道中「熱シールドがごろんと入ってたりしてな」などと語らっていたのだが、容器は設置時と変わらず、一見からっぽのままだった。はやぶさのサンプル容器と同じで、大きな落下物など期待していない。 宿に持ち帰った容器は、ミネラルウォーターにシャンプーを少量まぜた水で洗った。その水から塵をペーパータオルで濾し取ろうとしたが、紙がやぶれてうまくいかなかった。仕方がないので使ったペーパータオルと水をペットボトルに入れて日本に持ち帰った。適当な容器に沈殿させて濃集させる予定だ。結果が出たらここで報告するので、あまり期待せずにお待ちいただきたい。 移動中はときどき道草を食った。これは瓜の一種でスイカに似た模様がある。ナイフでさばくと白くてみずみずしい果肉が現れたが、食べてみると舌に染み入るような苦さだった。たとえ渇きで死にかけていても、
ニコ生中継班はnecovideo氏、その助手(通称“猫奴隷”)のボクネコ氏、三才ブックスの斎藤氏と私の4名になった。necovideo氏が航空券、レンタカー、ホテル宿泊を手配してくれた。空路でアリススプリングスに入り、そこからレンタカーで680km走ってクーバーペディに行く。ここを拠点に観測地をロケハンすることになった。 さらに心強いことに、宇宙開発ジャーナリストの松浦晋也氏と、はやぶさ理学チームの先生方二名がプライベートで現地を訪れるというので、アリススプリングスから合流することになった。 6月10日夜に成田を発ち、11日朝に乗り継ぎのケアンズに着く。そこからボーイング717で大陸中央のアリススプリングスへ、2時間半ほど飛ぶ。 アリススプリングスはアウトバック(outback、オーストラリア内陸部)の中心地として、以前からあこがれていた場所だ。初冬の澄みきった青空と酸化鉄で赤く染まった大
■前回までのあらすじ 「重病人」「満身創痍」「帆掛け舟」……タッチダウン後の通信途絶やイオンエンジンの寿命といった多くのトラブルは、「はやぶさ」にかなりのダメージを与えた。それでも、「はやぶさ」は還ってくる。 「今飛んでいる探査機が最優先」 前回のイオンエンジントラブルのように、クリティカルな場面を幾度も迎えた「はやぶさ」のミッション。たとえば緊急対策会議ということになれば、各チームの担当者や運用関係者は急遽呼び出しを受け、全力を尽くすことになる。 矢野 スーパーバイザーとして、1運用1日と考えると、この7年間でのべ180日くらい、絶対量で半年くらいは「はやぶさ」と通信している時間をおくったと思いです。あらためて考えると結構長い時間ですね。 安部 スーパーバイザークラスの人、姿勢系や軌道決定、電気推進担当者、そして学生当番さんに、アンテナを見るとかコマンド打つといった運用支援の方を含めて、
7年間の長い旅程を終え、はやぶさは無事地球に帰ってきた。大気圏突入によって燃え尽き、カプセルの射出も成功、とりあえず予定とされている分は全て完遂したわけだ。カプセルの回収も出来ていて、そちらはまだまだということになるが、ひとまず安心したし、プロジェクトを完遂したJAXAのチームはほんとうに凄いと思う。 でも、正直に言わせてもらうと、ネットでの盛り上がりを眺めていて、引いた。泣いちゃうとかね、これはどうなんだろう、と思いました。 はやぶさのプロジェクト自体はとても野心的だったし、完遂したことそれ自体は敬服に値するとてもすごいことだと思う。特にイトカワ近辺で通信が途絶してから復帰するまでの帰還というのは、精神的にも相当しんどいことは容易に予想がつく(というか俺だったらそんなのやりたくないなーと思ってしまう)。でも、どうも、宇宙機を擬人化してそういう反応をすることに自分は相当な警戒感があるのかな
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