宇宙航空研究開発機構(JAXA)が佐久市前山に計画している宇宙探査機と交信する新パラボラアンテナの建設に向けて、30日、現地で造成工事の安全祈願祭があった。臼田宇宙空間観測所(佐久市上小田切)にあり、老朽化が進む国内最大の直径64メートルパラボラアンテナの代替施設。直径54メートルを予定し、2019年度の運用開始を目指す。 新パラボラアンテナの建設地は、茅野市境の大河原峠に至る「蓼科スカイライン」沿いの約3万5千平方メートル。現在の観測所から北西に約1・5キロの位置にある。住宅地から離れ、交信の妨げになる電子レンジなどの「電波の雑音」が少ないことなどが選定理由になった。 臼田宇宙空間観測所のパラボラアンテナはハレー彗星(すいせい)を観測する探査機との交信を主目的に1984(昭和59)年に運用が始まり、多くの探査機との交信に使われた。新パラボラアンテナ建設後も撤去の予定はなく、探査機の管