2017年10月に金融庁が金融レポートを発表しました。 金融レポートは毎年公表している金融行政方針の進捗状況・実績等を評価し、現状分析・問題提起を行う目的で金融庁が公表しているレポートです。 今回はこの直近の金融レポートにおいて示された金融庁の特に地方銀行に対する問題意識について考察します。 金融レポートの内容 預金取扱金融機関の抱える円金利リスク 地域銀行の不動産業向け貸出の拡大 利益相反管理・優越的地位の濫用防止 政策保有株式縮減 地域金融機関に触れたページ数 地域銀行の経営状況 有価証券運用による収益への依存を高める動き 貸出分野における量的拡大を図る動き 与信費用の減少 全体のまとめ 金融レポートの内容 以下、金融レポートの内容の中で筆者が気になる項目を取り上げます。 括弧内の数字は金融レポートの該当ページとなります。 「→」以降には筆者のコメントを記載しています。 預金取扱金融機