県立図書館が、貸し出しどころか閲覧まで廃止する? 神奈川県が緊急財政対策の一環として、県立図書館の機能集約・廃止を検討していることが注目を集めている。貸し出しを行わない図書館というのはザラにあるが、閲覧もできない図書館は聞いたことがない。行政サービスの大幅低下とも見える問題の実情を取材した。 神奈川県が県立図書館の縮小案を表明したのは、2012年11月の神奈川県議会でのこと。神奈川県の県立図書館は、横浜市の神奈川県立図書館と、川崎市の神奈川県立川崎図書館の2つ。 県では、施設も老朽化している川崎図書館は廃止。残る県立図書館の蔵書は、市町村立図書館を通じて閲覧するシステムに変更。また、司書の研修機能など市町村立図書館のバックアップ機能に特化する案を示している。実質、県立図書館では、一般の人への蔵書の貸し出しや閲覧ができなくなるわけだ。これは、図書館の利便性を低下させるものではないのか? 日本