子供を性的対象にした漫画などの制限を目指す東京都青少年健全育成条例の改正案を審議する都議会総務委員会が11日開かれ、改正案の是非をめぐって激しい応酬が行われた。自主規制で足りるのか、条例による規制が必要なのか−。質疑はこの点で堂々巡りとなった。改正案は14日の委員会で採決されるが、最大会派の民主の反対で否決される公算が大きくなっている。 質疑で、民主都議が「委員会の参考人招致で参考人が『(改正による)表現規制より、家族のコミュニケーションなどが整備が最善策』と指摘した」と追及すると、都側は「子供が1人で買える一般図書に子供の性行為を描いた悪質な漫画も売られており、保護者が把握することは困難。制度で子供に見せないことも整備だ」と答えた。 この答弁に、民主都議が「書店を視察したが、シール止めやラップ包装などの自主規制されていた。子供は簡単に手にできない」と反論。都側は「都の調査では現行条例の基