幕末に開国を求め黒船を率いて来日したペリー提督の子孫で同姓同名のマシュー・カルブレイス・ペリー氏(70)が26日、山口県萩市を訪れ、幕末ゆかりの地を歩いた。 萩市は幕末の志士を数多く輩出。松下村塾で多くの弟子を育てた吉田松陰は1854年、伊豆・下田に停泊中のペリー提督の旗艦ポーハタン号に乗り込み、密航を図ったが失敗した。2人に直接の交流はないが、松陰にゆかりのある人物として萩市が招待した。 ペリー氏は提督の兄の5代目にあたる子孫。米海軍士官を務めた後、野生生物学者として活動する傍ら、提督の生涯を研究、講演も行っている。 松下村塾などを訪れたペリー氏は「開国を求めた提督と、海外を目指した松陰とは、日本を世界に開こうという目的を持っていた点で同じだ」と話した。 さらに、松陰とともに密航を図った金子重輔の弟の子孫で京都市の会社員、福井進介さん(38)と約160年越しに対面。福井さんは「優しそうな