「宇崎ちゃんは遊びたい」×献血コラボキャンペーンの絵に関するシェイクスピアを専門とする文学研究者の北村紗衣氏の言及に関して、吉峯耕平弁護士が批判していた*1ことなどに対し、北村氏が反論を行っている*2ので拝読してみたのだが、日本赤十字社の血液製剤の安全性と品質の向上に勤めるという理念が、帰結を重視していることを理解できていないのが気になった。北村氏も帰結に影響はないと認めているわけで、話題のポスターが日赤の理念に反するとは言えない。 1. 日赤の理念は帰結を問題にしている 北村氏も日本赤十字社が「献血する人、輸血を受ける人の両方を守るため、献血する人の自発性を尊重する高い倫理基準にもとづいて運営されています」と言及しているのだが、日赤の理念は帰結を問題にしている。日本赤十字社の基本理念とグラウンドデザインを見ると、血液製剤の安全性と品質の向上に勤めるとあり、そのために国際輸血学会(ISBT