ブックマーク / blogger-r-mtd.hatenablog.com (17)

  • 苦手な言葉 - 読書・音楽・旅・日常

    私にはどうも苦手なものがあります。 「おっさん」です。 いえ、中年男性が苦手なのではありません。 妙齢の男性が「おっさん」であるとカミングアウトするのがかっこいいと思って「おっさん」ぶるのが苦手なのです。 今では「おっさん」という言葉自体が苦手になってしまっています。 そもそも「おっさん」自体、悪なる存在でもなければ善なる存在でもありません。そんなものはその人次第です。 では、巷間よく使われるこの「おっさん」という言葉はいつごろからこんなにも身近で使われるようになったのでしょうか。 私の勝手な持論ですが、その浸透はダウンタウンの隆盛とともにしているように思います。 ボケの方(すみません。名前をタイピングしたくないのでご容赦ください。)が自らのことを「おっさんやからなあ」と茶化すことはもはや定番化して久しいところです。 そして彼にあこがれる後輩芸人たちがその様を真似して、僕も私も「おっさん」

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  • 「球童 伊良部秀輝伝」田崎 健太 - 読書・音楽・旅・日常

    日米のプロ野球で活躍し、その快速球と奔放なキャラクターで知られたピッチャーの評伝です。 まず読む前に想像したのは、「強面でわがまま、強気な発言のイメージの強い伊良部だか、実は繊細な一面やこころ優しい一面もあった」という内容であろうということです。 そして読後の感想はその想像と全く違わぬものだった、というものでした。 私は著者の近作である「真説・長州力」や「真説・佐山聡」も読みましたが、それらは、長州力、佐山聡という二人の稀者の読む前の評価を下げないまま、その魅力をより立体的に伝える力作だったと思います。 しかしながら書は、伊良部秀輝という、長州、佐山に負けず劣らずの魅力的な傑物、素材を活かしきれていません。 以下、気になった点のほんの一部を列挙します。 ①継ぎ接ぎ感というか、エピソードがぶつ切りになっていて、描き方が浅い マイナーリーグで吉井理人と出会い意気投合する場面の次のページで、二

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  • 矯正歯科の思い出 (後編) - 読書・音楽・旅・日常

    矯正歯科にまつわる話の後編です。 前半は以下のとおりで、矯正歯科を紹介してもらった一般歯科に処置をお断りされたところまで書きました。 仕方なく私は、その歯科に(よるグーグル検索によって)紹介された、近所の矯正歯科に電話をしました。 無論電話口での私の言葉は「「はふぁひょうふぇいふぅう(歯が矯正器具に)・・・。」です。 すると、電話口に出た、おそらく医師人はめんどくさそうに 「あんたうちの患者さん?違うの?じゃあ見ないよ!」と袖にされました。 文章で表現できないのがもどかしいのですが、ちゃんと喋れない私に対するイライラを隠そうともせずシャットアウトされました。 懺悔します。 そのとき私は後にも先にも人生で一度だけ電話で 「うるさいバカ!」 (正確にはもちろん「うふふぁいふぁふぁ!」です。) と言ってしまいました。これは私がよくない。 私は、通っているところではない矯正歯科による処置も無理な

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  • 矯正歯科の思い出 (前編) - 読書・音楽・旅・日常

    それはかつて私が歯の矯正をしていたときの話です。 私が受けたのは、「矯正」と聞いて、おそらく多くの人がイメージするであろう、ブランケットという器具を歯に接着させて、ワイヤーで少しずつ歯を動かしていくあの方法です。 経験者でないとわからないと思うのですが、ブランケットやその他の器具を歯につけるのは、かなり邪魔になり、気になります。事をすると、必ず何かしら挟まってしまい不快です。 私はストレス軽減のためによくガムを噛むのですが、矯正期間中はもちろんNGです。 器具は段階に応じて何種類もつけなおします。 そのうち何度か、器具の位置が微妙に合わずうまくしゃべれず、つけなおしてもらったこともあります。 題に入ります。 その、矯正期間中のある日、私は仕事中無意識に舌で器具を触っていました。 すると次の瞬間、微妙な痛みとともに、舌がねじれた状態で上の歯に装着した器具に引っかかってしまいました。 あわ

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  • 明治政府とUWF - 読書・音楽・旅・日常

    私はどうも過渡期にあるものにたまらなく魅力を感じるようです。 歴史なら幕末、ではなく、明治維新後、西南戦争までの近代化しきれない無法地帯のような時代が好きです。江藤新平の佐賀の乱などは何とも言えぬ侘しさに惹かれます。 時代をもう少し広げるなら、興味深いのは元老と呼ばれた山県有朋が関与した第一次世界大戦くらいまででしょうか。宮中某重大事件なんて、いかがわしさが興味を喚起します。 そしてプロレスなら、新日プロレスのストロングスタイルと、総合格闘技PRIDEの橋渡しをしたと言っていいでしょうUWFや、その後のリングス、Uインター、藤原組等に惹かれます。 間違いなく現在の総合格闘技の成り立ちには、多かれ少なかれUWFが貢献しています。正確には佐山聡さんの功績が多大なのですが、佐山さんについてはまた別の機会にじっくり書いてみたいと思います。 先日、そのUWF等出身の田村潔司さんのYouTubeチャ

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  • パクリの引用 - 読書・音楽・旅・日常

    漠然と退職を考えています。 このブログも開設から間もないですが、ネガティブな記事が増えていますね。 以前も退職を考えたことはありますが、その手続き方法を調べるうちに面倒になって、ありきたりですが辞めるのを止めました。 また、次の仕事を見つけるのに履歴書を書くのが面倒。 なんて書くと杉村太蔵さんの 死のうと思って真冬の大雪山に車で行って、凍死を試みたがあまりに寒くて死ねなかった。しょうがないから車に戻って、少しあったまってから もう一度死のうと思って外に出たが、やっぱり寒くてこれじゃ風邪ひいちゃうと思ってやめた。 というエピソードを思い出しますね。 ※このエピソード自体パクリだそうです。 どうも自分は、根的に仕事をしていくだけの力が足りていないんですよね。 自分で言うのも面はゆいですが、多少の努力でだましだましやってきたのですが、限界を感じています。 退職したらどうなるか。 もちろん困るの

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  • 何しに来たんですか - 読書・音楽・旅・日常

    暇つぶしってありますよね。 多くの場合はすべきことから逃げているだけ、という説もありますが、暇なときはあるんです。 それはとある夏の日の午後、コンビニにフラッと入って買い物を済ませ帰宅しようとしていた暇な午後です。 私の家の近所で、今度建てられるマンションのモデルルームがオープンしてありました。 暇な私はその入り口に貼ってある案内をぼんやりと眺めていました。 そして立ち去ろうとしたその時、そのモデルルームの係の女性がやってきて「お待ちください!よかったら中まで入っていろいろご覧ください!」と私に言いました。 私は「いやー、なんとなく眺めていただけなんでいいですよ。」と答え立ち去ろうとします。 すると係の女性は「いいんです!少しだけでも!」と熱心に勧誘します。 私は正直言って興味はありません。何しろ暇つぶしで案内を見ていただけですから。 ですが、あまりに熱心なので中に入り、説明を聴くことにな

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  • 「ハヤブサ消防団」 池井戸 潤 - 読書・音楽・旅・日常

    前回取り上げた「天国の修羅たち」に続き、自分にとっては確実におもしろいであろうという前提で読んだになります。 何しろ、ここ何年かの間に出した氏の全ての作品を読んでいるし、そのほとんどがいい印象を持った作家だからです。 多少のネタバレがあります。 結果は、一言で言って池井戸潤さんの作品で最もおもしろくなかったというものです。 そもそも、タイトルの「ハヤブサ消防団」が、主観ではありますが興味をそそられません。しかしそれは「下町ロケット」という、タイトルと中身でいい意味で裏切られた作品があるので、今回も裏切ってくれるだろうと期待して読み進めました。 ですが、裏切ってはくれませんでした。 このブログ恒例の納得いかない点を挙げてみます。 そもそも、舞台となった「ハヤブサ地区」の描写が中途半端な印象を受けました。 ロケーションの描写だけ見ると、だいぶ、だいぶ山奥の閑村に見え、人もいない、店も少ない、

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  • ステッカーの話 - 読書・音楽・旅・日常

    CDを買ったときなど、何かのおまけでステッカー、シールをもらうことがありますよね。 「初回限定特典ステッカー付き」などと書いてあると確かに惹かれます。 でも、私はそのステッカーを貼ったことがありません。 どうも、その少しずつはがれてよれていく感じが苦手なのです。 また、私ならキーボードを持っていますので、そういったものにバンドのステッカーを貼る方もいらっしゃると思います。 でも、その「アンオフィシャル感」と言いますか、中途半端なカスタマイズに魅力を感じないのです。 だからと言って、ステッカーを貼っている人が悪いなんて全く思わないですけどね。 自分の趣味の話です。 そして、あまつさえ、パソコンを買ったときに体に貼ってある「INTEL」などのステッカーはすぐ剥がしてしまいます。もっと言うと、デスクトップにプリインストールされている数多のアイコンは削除してから使い始めます。 昨今よく聞く「断捨

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  • 徹底分析!私はカチョウの何が嫌いなのか (後編) - 読書・音楽・旅・日常

  • 徹底分析!私はカチョウの何が嫌いなのか (前編) - 読書・音楽・旅・日常

    例外もあるとは思いますが、仕事が好き、更には上司が好き、気が合う、という人はそんなにはいないでしょう。 私もその一人です。 仕事は嫌いだし、上司も大嫌いです。 ただし、嫌いだからといって手は抜きません。そして無視したり、ひどい態度で接してはいけません。 そうです、私は自分のことを棚に上げて病的に正義感が強いのです。 かといって正義を全うするだけの実力が、ありません。 さらに、発動した正義感をそのまま振りかざすことの愚かしさを知っています。 これはつらいです・・・。 前書きが長くなりました。 率直に言います。 カチョウが嫌いです。 この前書きは、「嫌い」をより立体的に表現するためのものとなります。 「ただただ嫌い」で済ませてもいいのですが、ここはひとつ、何が嫌いなのか、なぜ嫌いなのかを分析してみたいと思います。 ①朝早く出勤しすぎ これはそもそも私こそが、やたら早く出勤しています。 なぜなら

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  • つらい時の対処法 - 読書・音楽・旅・日常

    つらい時、どうすればいいのか。 私が知りたいところではありますが、私なりの少しだけ、ほんの少しだけましになる方法はあります。 考えない、気にしない、損をしているのは相手・・・。 そのとおりではありますが、これらの「考え方」で対処できるのは私からしたら上級者です。 そうではない、少しだけましになる方法です。 ①できるだけゆっくり歩く。 部屋の中でもゆっくり歩きます。できれば歩数計を装着するのが望ましいです。 歩数計は、自らの行動を数値化してくれます。ただお手洗いに行くにしても、「ちゃんと進んでいる」ということを教えてくれます。たとえそれがゆっくりでも進んでいるんだと実感できるのです。 ②単純作業のルーティーンをする 理屈は①と同じです。 ただの単純作業をすればいいわけではありません。 私の場合最もいいのはアイロンがけです。 アイロンがけは私にとって、1週間の中で最も面倒なルーティーンのうちの

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  • あとはお願いします - 読書・音楽・旅・日常

    先日仕事で、他社の方とのWEB会議のアポイントを取りました。 こちらからの参加者は、一番エラい役員です。 当然先方からもそれ相応の方にご出席いただきます。 私はただの調整係です。 その際に、先方の調整ご担当者、言わば私と同じ立場の方とのメールでこんなやり取りがありました。 「〇月〇日、15時からということで了解しました。 こちらの担当は私に代わりまして□□になります。 □□さん あとはよろしくお願いします。」 前段は全く問題ありません。 問題は後段です。 内輪での会話にすべきではないでしょうか。 ともすれば今回のWEB会議がやっかいごとだという心の声がもれている・・・、なんてとられかねないような気がしてこちらが心配になってしまいました。 また別の相手先とはこんなやり取りもありました。 「〇月〇日、16時からということで了解しました。 こちらからの出席者は『開発担当△△』となります。」 先方

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  • 「日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―」 練馬区立美術館 - 読書・音楽・旅・日常

    このブログの自己紹介で、好きなものの一つとして美術を挙げました。 以前は美術館によく行っていましたが、コロナ禍以降ほとんど行くことがなくなりました。 正確には、出不精の私がコロナ禍を口実に大手を振って引きこもった、というのが真実なんですけどね。 そんな中、先日、久々に行った美術館がこちらです。 練馬区立美術館で開催中の「日の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―」。 私はマネはさほど好きではないのですが、キービジュアルの雰囲気が親しみやすかったことと、練馬区立美術館には行ったことがなかったのも相まって行ってみました。 展覧会の説明を見て初めて知ったのですが、マネの個展って日では過去3回しか行われたことがないとのことです。 この情報が会場入り口付近に書いてあったものですから、実はそのことがずっと引っかかってしまいました。 帰宅した今でも訝しんでいます。あのマネの個展がたった3回。「個展

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  • 他人の夢に厳しい男 (後編) - 読書・音楽・旅・日常

    Wは他人の夢に厳しい。 お笑い芸人になることを目指していた友人が一般企業に就職をするという話を聞いて、蛇蝎のごとく忌み嫌っていた。自分にはできない夢を追う他人がうらやましいから、その夢をあきらめてほしくなかったのだろう。 時は流れて、大学も4年となり、私は就職活動もせずに今後のことで悩んでいた。 私は出身が地方で、両親には地元に帰ってくるように言われていたが、私は地元が大嫌いだった。そして東京が好きだった。そして東京で音楽を作ることが自分にとっては重要だった。 自分というものが確立されていない私はひどく悩んだ状態でWに会った。 Wは私に言った。 「どうも流されているように見える。自分で自分の人生をコントロールできていない。オレだったら親を説得して自分のやりたいようにやる。」 そのとおりだ。 しばらくしてまたWに会った。 私はバカにされるかもしれないと思いながらも自分の意志をWに話した。 「

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  • 他人の夢に厳しい男 (前編) - 読書・音楽・旅・日常

    大学の時、とある英語の授業で隣り合った男に話しかけられた。 Wとしよう。 Wは私とは違う学部で、会うのはその授業が初めてだった。 Wは人見知りなどしない性格のようで、私に話しかけてきてそれなりに会話できたのが何よりの証拠だ。 また、彼は服装などもおしゃれで、今思えばそれなりに「モテた」のではないかと思う。 聞けば彼はCGなどに興味があり、自作のPCでCG作品を作ったりしているという。 私は初対面の緊張もありしどろもどろながら、「自分は作曲をしている」ということをWに話した。 Wは「へえ、じゃあ来週のこの授業の時に持ってきて聴かせてよ」と言った。 私はこの会話の流れはよく目にするので「わかった。来週持ってくるよ。」といいつつも、これはあくまで会話の流れで、社交辞令と受け取った。 それに私は他人の重荷になることが嫌いだし、自分の大事にしている部分に入られるのがもっと嫌いなので、Wの言葉を真に受

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  • 電気代ヒステリック - 読書・音楽・旅・日常

    節約することは大事ですし、環境問題も重要です。 したがって、電気代を気にすることはおかしなことではありません。 しかし、なぜ電気代 「ばかり」 なのでしょうか。 たしかにガス代、水道代、電話代・・・、皆さん気にしています。 でも、周りを見てみてください。 電気代に対する気の遣い方は、ほかに対するそれを圧倒的に凌駕していませんか? 使い終わったトースターのコンセントはすぐ抜き取らないといけないし、冷蔵庫を開けっ放しにしようものなら親兄弟が飛んできて叱られます。 また、よく話題に上るのが、電気代にとってエアコンはつけっぱなしがいいのか、こまめにオフにする方がいいのかという議論です。 これはつけっぱなしの方がいいという論調の方が強いようです。 ですがいつかの夏、こまめにオフにする道を選んだ私の電気代は、通常より15パーセントほど低いものでした。 正しい検証ができなくなるほどに、なぜか皆電気代には

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