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  • 「初詣」の歴史・じつは鉄道が生んだ新しい伝統 - そういちコラム

    今年の初詣は、歩いて10分ほどの近所にある小さな神社に、元旦にお参りしました。 その神社に初詣に行くのは初めてのことで、「小さな神社だから空いているだろう」と思っていました。 しかし、かなりの人たちが(おそらく近所から)集まって行列になっていました。お参りするまで20分くらいは並んだでしょうか。 そういえば近年は、コロナ禍の行動制限や自粛の影響もあってか、テレビで「電車でお参りに行くのではなく、近所で済ませては?」と述べるのを何度か見聞きしました(行動制限のない今年の正月は、それはあまりなかった気もしますが)。 さらにその背景的な知識として、「江戸時代には近所でのお参りが普通で、遠くまで初詣に行くことは、明治以降の鉄道の発達で普及した」と解説していることもあります。 私の棚に、平山昇『鉄道が変えた寺社参詣』(交通新聞社新書、2012)というがあります。平山さんのような研究は、テレビで述

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  • 来年の手帳を買いました・13年間ずっと能率手帳 - そういちコラム

    近所の書店で、来年(2023年)の手帳を買いました。 私そういちは、2011年以来毎年同じ手帳を使っています。「能率手帳」の一番昔からあるタイプのもので、1949年の発売のロングセラー。 2023年の手帳で私には13代目ということになります。まあ、この手帳はもっと長く使っている人が多くいるとは思いますが。 サイズや厚み、西暦の下2桁をあしらったきわめてシンプルな黒の表紙、クリーム色のページの紙に濃い緑色の印刷、黒の色付けがしてある小口などが気に入って、ずっと使っています。 あと「どこでも売っている」というのもいいですね。「そろそろ来年のを買おう」と思ったら「それを売っている店(大きな文具屋さんなど)」に出かけて行ったり、ネット通販で取り寄せたりせずに、すぐに買えるわけです。 写真は歴代の私の能率手帳。古いのも捨てないでとってあります。 同じ手帳が続くのは、仕事や生活で自分なりに納得した「型

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    shortanime
    shortanime 2022/10/26
    ご自分の生産性を高める手法を確立されていて、素晴らしいなと感じました!!
  • 専制国家・中国と、多元的で「民主主義」のインド - そういちコラム

    先日(2022年9月30日)アップした当ブログの記事で、「中国は権力集中の専制構造の社会で、日は権力分散の団体構造の社会」ということを述べました。 現代中国の研究者にも、歴史学者にも、つぎのようなことを言う人がいて、私も「そうだな」と思うのです。 ・中国は、バラバラの個人である14憶人が、トップの権力者によって束ねられている(権力集中の専制構造) ・日は、大小さまざまな団体や、いろんなレベルの階層ごとに権力が分散(権力分散の団体構造) 現代中国の研究者の益尾知佐子さんは「中国人の組織ではボスと部下たちは基的に1対1の権威関係で結ばれている。部下たちは互いに独立し、協力しあうことはあまりない」と述べています。 たとえば飲店で厨房とホールが互いの仕事を手伝うことはめったにない。これは従業員どうしの関係が悪いのではなく、相手のテリトリーを犯すと、ボスに認められたその人の立場を否定すること

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  • ボーア研究所のコペンハーゲン精神(わけへだてのない協力・自由な討議・ゆとりとユーモア) - そういちコラム

    「量子力学」の建設者、ニールス・ボーア(1885~1962、デンマーク)は、アインシュタインと並んで、20世紀を代表する物理学者だといわれます。 でも「量子力学とは何か」をきちんと説明する能力が私にはありません。とりあえず「現代物理学の重要な領域で、原子や素粒子などの、極小の世界の状態を説明する科学」というくらいのイメージで、以下読んでいただければ。 *** ボーアとアインシュタインはどちらも20世紀物理学の巨人ということですが、アインシュタインのほうがジャーナリズムでの扱いなどから一般には名前が知られています。 でも、ボーアのほうがアインシュタインよりもはるかにまさっていることがあります。それは、多くの弟子を育てたことです。 アインシュタインは、ほとんど弟子をとりませんでした。 一方、彼が所長をつとめるコペンハーゲン(デンマーク)の「ボーア研究所」には、世界中から物理学者が集まりました(

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  • ル・コルビュジエ・「無名の若者が巨匠になるまで」の典型 - そういちコラム

    ル・コルビュジエ(1887~1965)は、20世紀を代表する建築家です。なお、ル・コルビュジエはペンネームで、名はシャルル・エドゥアール・ジャンヌレといいます。10月6日は、彼の誕生日。 彼は、数々の邸宅や公共建築のほか、大風呂敷な都市計画などで知られています。積極的に文章を書き、講演をして、世界中から(日からも)弟子が集まりました。カリスマ性のある巨匠らしい巨匠でした。 2016年には、彼の一連の作品(上野の国立西洋美術館を含む)が世界遺産となっています。 *** そんな巨匠も、当然ですが最初は無名の若者です。 スイスの田舎町(フランス系住民が主流の地方)で時計の装飾加工の職人の子として生まれ、地元の美術学校で彫金を学び、時計の装飾の仕事をめざしました。 しかし17歳のとき、美術学校の恩師の紹介で地元の住宅建設の仕事に助手として参加し、建築を志すように。彼はこの恩師から文化・芸術の新

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  • 「職業教育を重視した多様な学校教育」を60年前の政府は考えていた? - そういちコラム

    先日友人と、社会や歴史についての長時間の会話をしていて、日教育の話題になりました。友人はこんなことを言いました。 「同じような学校教育を、大半の子どもたちが小学校から大学まで10数年間も受け続けるなんておかしい」 「多くの子どもたちは、高校や大学に進むんじゃなくて、早くに社会に出て働くか、職業の訓練・修行をしたほうが、よほど充実するんじゃないか」 「その一方で、資質のある子どもには然るべき教育をして、社会を引っ張るエリートを育てるべきだと思う」 これは、教育制度を論じるときの用語でいえば、現状の「単線型」ではなく、「複線型」にすべき、ということです。この考えに対し、私は今のところ明確な賛否の意見を持っていないのですが、まずはこの友人の考えについて整理します。 *** 今の日が「単線型」というのは、圧倒的多数が「職業科」ではなく「普通科」の高校へ進学し、高校卒業後は過半数が、専門性の希

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  • 「専門の事典を手元に置いて、ちょっと調べる」習慣のすすめ - そういちコラム

    私はいくつかの小型の専門事典(辞典)を手元において、ときどき参照しています。 「インターネットでたいていのことは調べられる」というのは、たしかにそうでしょう。私もインターネットで調べたり、確認したりということはしょっちゅう行っています。 でもその一方で「これは自分のテーマ・関心領域」と思うことについては、紙のである専門事典・小事典を手元において、必要に応じて参照するようにしています。 紙の事典の良さは、おもに2つあります。 ひとつは、情報の信頼性です。 紙の専門事典は、その分野で認められた専門家がとくに慎重に書いて、さらにほかの専門家や編集者のチェックを受けた内容でできているのです。「誰が書いたか不明で、特段のチェックを受けていない」という多くのインターネットの記述とは、わけがちがいます。 もうひとつは、説明が簡潔であること。 記述のスペースが非常に限られるので、基的な要点だけが書かれ

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  • 「権力集中」の中国と、団体・階層ごとに権力が分散する日本 - そういちコラム

    中国社会の特徴として、「トップへの権力集中」ということがあると思います。 つまり「絶対的な権力者がいて、その権力者によってバラバラな個人が束ねられる」という専制的(独裁的)構造がある。 中国は、今も昔も専制的な「皇帝」が支配する社会です。毛沢東にしても習近平にしても、世襲ではないものの、権力のあり方は王朝時代の皇帝とよく似ています。 中国社会のこうしたあり方――専制的・独裁的な構造について、現代中国の外交政策などの研究者・益尾知佐子さんは、こう述べています(『中国の行動原理』中公新書、2019年)。 “中国人の組織ではボスと部下たちは基的に一対一の権威関係で結ばれている。部下たちの関係はほぼフラットで、互いに独立し、協力することもあまりない”(同書72ページ) 益尾さんによれば、中国の飲店では社長(ボス)が割り振った各自の持ち場を超えて従業員どうしが協力しあうことは少ない。 たとえば、

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  • 「分断」のある幸せと心配 - そういちコラム

    昨日の安倍元総理の国葬についての報道を、テレビでみました。 献花のための長い列、その一方で反対派のデモ。反対派のデモは警察官に誘導されていました。デモに対し怒りをあらわにして暴れようとする賛成派の人もいましたが、警察官がなだめて制止している姿も映されていた。 こういう様子を「分断」というわけです。 たしかに「意見の対立する人たちが同時に隣接して存在する」というのは「分断」を絵に描いたような様子でした。 ただ、このときデモにも献花にも参加していない大多数の人たちは、自分の日常を送っていたわけですが。 でもとにかく、このように「分断」のあることは、じつはそれなりに幸せなことだと思います。私たちの国で、相当な民主主義や法治が機能していることを、それは示しています。 政府のやることに反対する人たちのデモが(少なくともその一部は)警察に粛々と誘導され、その反対派に怒る人が警察になだめられる場面もある

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  • GDPとは「総買い物額」だと理解しよう - そういちコラム

    最近、つぎのような報道が出て、ネット上でも話題になっていました。たとえば日経新聞(2022年9月19日)では「止まらぬ円安、縮む日」という見出しでこう報じています。 《ドル建てでみた日が縮んでいる。1ドル=140円換算なら2022年の名目国内総生産(GDP)は30年ぶりに4兆ドル(約560兆円)を下回り、4位のドイツとほぼ並ぶ見込み》 1968年に、日のGDPは、西ドイツ(東西統一前)を抜いて世界2位になりました。日が高度経済成長期(1955頃~1975頃)の只中にあった時代のこと。 以来長いあいだ日は世界2位でしたが、2011年に中国が2位になり、日は3位となった。 そして今、4位のドイツに追いつかれてきた。 *** まあ、中国の人口は日の11倍もあります(2020年の日の人口:1.26憶人、中国:13.4憶人)。だから、一定の経済発展(つまり1人あたりGDPの上昇)があ

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  • エリザベス女王の葬儀とチャーチルの戦争指導体制 - そういちコラム

    エリザベス女王の葬儀(2022年9月19日)は、報道によれば1960年代から政府・王室のほか軍・警察・放送局などの関係者が、計画を練ってきたものだそうです。近年は女王自身も、その検討に加わって、詳細に希望などを伝えていた。 そして、先日その葬儀はついに「番」を迎えたわけですが、世界の評価はおおむね上々。 イギリス人たちは、世界が注目する大イベントを、厳粛に、しかし目をみはるような美しさをともなって、粛々とやり切ったといえるのでしょう。 この葬儀を通じて、私は「イギリス人には、組織運営について独特のセンス・能力があるなあ」感じました。 *** そして、私は歴史上の大きな出来事への対応で「イギリス人と日人の組織運営はたしかにちがう」といえることを、ひとつ知っています。 それは、第二次世界大戦(日ではアジア太平洋戦争)の際の、戦争指導体制です。 イギリスは、ウィンストン・チャーチル首相(1

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  • そもそも「元首」とは? 元首にもいくつかのパターンがある - そういちコラム

    エリザベス女王の葬儀(2022年9月19日)の海外からの参列者は、女王が「元首」であることから、それに対応する各国の元首になるとのことです。 では、そもそも元首とは何か? 元首とは、国家のトップのうち「国を代表または象徴する存在」のこと。 そして「国家のトップ」といえる存在には、「政府の行政権のトップ」もあります。 日の場合、「日国民統合の象徴」としての天皇が、ここでいう「元首」にあたります。一方、首相(内閣総理大臣)は「行政(国の執行権)のトップ」です。このような行政のトップのことを「首脳」と呼ぶことも多い。 なお、日国憲法下では天皇の政治的・実務的な権限をとくにつよく否定しているので、そのぶん首相にも一定程度「元首(国の代表者)」としての側面があるといえるでしょう。 *** そして、世界には「大統領」が元首である国もあります。そういう国のほうが今の世界には多いです。 大統領とは「

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  • 今日の名言 ケインズ 「無用」な専門家のコメントへの皮肉 - そういちコラム

    【今日の名言】ジョン・メイナード・ケインズ(イギリスの経済学者、1883~1946) 嵐の最中、経済学者にいえることが「嵐が過ぎ去れば波はまた静まるだろう」というだけならば、彼らの仕事は無用である。 テレビや新聞などで、その手の「無用」な専門家のコメントをたまに見聞きします。 このあいだもテレビをみていたら、あるシンクタンクの経済の専門家が「結婚式や出産が減っているのは、コロナの影響だ」と言っていました。 こういうコメントに接すると、私はふざけて「なるほどー、それは気が付かなかった!さすが専門家!」などとテレビに向かって声をかけることがあります(このときはしませんでしたが)。 *** では、ケインズはどうだったのか。ひとつ例をあげます。 ケインズは、第一次世界大戦(1914~1918)が終わった翌年(1919)に『平和の経済的帰結』という冊子を出版しています。 これは第一次世界大戦の戦後処

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  • 「気に入った著者をとことん追いかけて読む」ことの重要性 - そういちコラム

    読書の大事なコツのひとつに、「気に入った著者のを、とことん追いかけて読む」ことがあります。 これをきちんと行うと、読書を通じて自分の知的な世界を大きく広げることができます。「初心者レベルを超えることができる」いってもいいです。 その第一歩は、あるを読んで「興味深い・すぐれた内容だ」と感銘を受けたら、その著者の別のも読んでみることです。 「気に入った著者を追いかける」のは、小説・マンガといったフィクション系では、ごくあたりまえのことでしょう。 しかしそれは、学問・思想、評論、時事などのフィクション以外の分野では、かならずしもあたりまえではないと思います。その理論や主張などが話題になった(とくに新刊)を読み「興味深い」と思ったとしても、その著者のほかのを読む人は、小説の場合よりもかぎられています。 そもそも、小説以外だと「のタイトルは覚えていても著者の名前は忘れてしまった」というこ

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  • 日本に影響を受けたフィンランドのイラストレーターHeikalaのこと・「日本に学んだ異文化」に学ぶ - そういちコラム

    昨晩FMラジオを聴いていたら、日のシティ・ポップに影響を受けたという、欧米の若手アーティストの新曲が流れてきました。 その曲はすでに有名なアーティストもやっているような「日の歌謡曲やシティ・ポップを一部取り入れた」というものではありません。最初から最後まで、私のような中高年が若い頃によく聴いた感じのアレンジやメロディで貫かれていました。 おそらく専門的にみれば、現代なりの要素も入っているのでしょうが、素人の耳には昔なつかしい感じばかりが伝わってくる。 でもこれは欧米人が英語で歌う、2022年の新曲なのです。なんだか不思議な感じがしました。 音楽に疎いせいか、私にはこの曲の良さがよくわかりませんでした。 しかし、きっと今の世界にはシティ・ポップのような日音楽に全面的な影響を受けて、新鮮ないい音楽をつくるアーティストが何人もいるのでしょう。 *** この曲を聴いたあと私は、フィンランド

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  • 『耳をすませば』における団地の描写・なじんだ風景がちがってみえる - そういちコラム

    昨日(2022年8月26日)、日テレ系の「金曜ロードショー」で、アニメ映画『耳をすませば』(1995年公開、近藤喜文監督、宮崎駿プロデュース)をやっていました。今回私がみたのは全部ではなく、後半だけ。でももう、3回は通してみている。 『耳をすませば』の主人公の少女は、郊外の団地住まいです(多摩ニュータウンがモデル)。団地を描いた「表現」「作品」として、この映画は代表的なもののひとつといっていいでしょう。 私も幼少時代から社会人になるまで、団地で育ちました。1970年代~90年代前半までのことです。だからこの映画には特別な思いがあります。 そして今は、古い団地をリノベーションして、夫婦2人で暮らしています。2006年にリノベして、もう16年目。 「団地マニア」という言葉もありますが、50数年の人生の多くを団地とともに生きてきた私は「団地エリート」です(笑)。 私そういちの育った団地(2010

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  • 妻のワークスペース・小さめのデスクを置く - そういちコラム

    60数平米の古い団地をリノベーションして、夫婦2人で暮らしています。リノベしてから15~16年経ちます(リノベの設計は寺林省二さんによる)。テラバヤシ・セッケイ・ジムショ 2人暮らしですが、我が家にはデスクが3つあります。ひとつは私の書斎デスク。あとの2つはデスク。 こちらがデスク1号。引き出しもないので「テーブル」といってもいいかもしれません。は書道をずっと続けていて、自分の教室も運営しています。こちらの机はおもに書道をするためのもの。 机まわりには書道の道具があり、正面の棚には書道に関する資料・書類のファイルなどがある。この机の左側には私の書斎デスクがあり、私の棚を覆っていますが…… *** こちらはデスク2号。これは事務処理用の机です。はこのパソコンで書道教室のブログを書き、教室の経理などの事務処理を行います。 この2つの机はオーダーメイドです。家具職人の真吉

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  • 独特の発達を遂げたヨーロッパのパンの美味しさ・世界のパンの大分類 - そういちコラム

    今朝は、昨日買ってきた、たまに買っている専門店のパンを朝にしました。 ヨーロッパ風の、歯ごたえのある、パンの風味をかみしめるようなパン。パンを味わうことがメインなので、パンのほかには、野菜スープとチーズを少々、あとはコーヒーだけ。 私は基的にはご飯党なのですが、たまにべる、こういう美味しいパンも大好きです。しっかりとした上質なパンには、べる喜びが詰まっている感じがします。 *** そして「パン」というと、私たちがまず思い浮かべるのは、ヨーロッパ(欧米)のパンです。街のパン屋さんで売っているのは、だいたいヨーロッパ型のパンか、それをアレンジしたもの。 でもそういうパンは、世界のパンのなかでは、特殊なもののひとつにすぎません。 以下、舟田詠子さんの『パンの文化史』(講談社学術文庫)を典拠にして、世界のパンについて簡単に述べます。 *** 世界のパンは、大きく分けて「無発酵パン」と「発酵

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  • 今日の日経新聞のあちこちにみられる「衰退する日本」 - そういちコラム

    最近の日経新聞(朝刊)を読んでいると、「この日の新聞は、まるで『衰退する日』をテーマに特集しているみたいだ」と思えることが、ときどきあります。 もちろん、そんな「特集」を組んでいるわけではありません。 でも、ざっと眺めただけで、「衰退する日」に関わる大小さまざまな現象がそこにはたしかにみられるのです。今朝の日経新聞(2022年8月18日朝刊)も、まさにそうでした。 *** 今朝の日経新聞の一面のトップ記事は「武田〔薬品〕、ワクチン世界販売 国内企業初、まずデング熱」という記事でした。 「五輪組織委元理事を逮捕」は、1面ではあるがその次。日経は「その事件が株価に影響するかどうか」をまず重視するところがあります。だから「経済新聞」といえるのです。 武田薬品のニュースは、それ自体は日企業の新展開ということで「良いこと」なのかもしれません。 でも、それはつまり「これまで日製ワクチンは世界で

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