参加者とともにマシンを操る中日の山本昌投手(中央)。表情は真剣そのもの=2004年1月、愛知県美和町で 四十九歳でプロ野球最年長勝利記録を打ち立てた球界のレジェンド・中日ドラゴンズの山本昌投手は、ラジコン界でも伝説の存在だった-。山本さんと二十年以上交流のある、模型メーカー・タミヤ(静岡市駿河区)営業課の前住諭(まえずみさとし)さん(39)は「人柄の良いマサさんが趣味にしてくれているおかげで、ラジコンのイメージアップや普及にもつながり感謝している。記録達成を業界全体が祝っています」と喜ぶ。 山本さんがラジコンを始めたのは一九九四年ごろ。最初の一台は、イタリアのスーパーカーをモデルにしたタミヤの「ブラックカウンタック」だった。同じ趣味を持つ元中日の山崎武司さん(45)と共催大会「山山杯」を開くほど熱中し、腕前もプロ級。全日本選手権や山山杯で優勝経験のある前住さんも「集中力が高く、負けん気も強