順調に走っていたフルマラソン……、ですが、30kmに差し掛かったあたりから急に失速。「想定通りのレースができなかった」と悔やんだ経験は誰にもあるかと思います。今回は、そんなあるあるについて、メンタル面での対応についてご紹介。スポーツを真剣に取り組む方のメンタルケアを行うスポーツ精神科医・岡本浩之先生が、丁寧に解説してくれました。岡本先生は、これまで120人以上のアスリートの治療を担当するなど、メンタルケアの最前線にいながら、2時間48分でフルマラソンを走るランナーでもあります。 失速してしまうのは、思い込みのせい? フルマラソン後半での失速。練習量を増やしたり、ペース配分に注意したりと、様々な準備をしていてもなお、失速してしまう。この時のランナーのメンタルはどうなっているのか。 「30km以上は体が重たくなる」「体が重いと駄目かもしれない」と、実は思い込んでいる部分があると、岡本先生は指摘