【上海=河崎真澄】中国人の姓が、「張」など1文字から、音訳して10文字の漢字に置き換えたチベット族の「●(=にんべんに火)爾川扎木蘇他爾只多(フォルチュァンザムスタルジド)」まで、2万3813種に及んでいたことが、政府系シンクタンク中国社会科学院の研究者らの調査で明らかになった。 中国紙、南方日報(電子版)が6日伝えたところによると、同調査は「中国姓氏大辞典」(江西人民出版社)として出版された。 このうち漢民族が大半の1文字の姓は6931種が確認された。最も画数が少ない「一」さんも、江蘇省や山東省などに実在するという。最もよく使われている「陳」「王」など、トップ100種の1文字の姓で人口の約85%を占める。 2文字の姓は「司馬」など9012種、3文字が4850種、4文字が2276種、5文字が541種など。最多の10文字は1種のみ。2万3813種のうち歴史上は存在したが、現存しない姓も多いと