先日行われた衆院選において、自民党が記録的な圧勝をとげる一方、リベラルである民主党、社民党、共産党はいずれも議席を減らした。人によってはこの選挙結果をもって「リベラルは死んだ」とか「保守の完全勝利だ」と言うかもしれない。 だが、公務員や正社員労組といった既得権層を常に擁護し、失業率を引き上げる公約を掲げ続ける政党がリベラルだとは筆者にはとても信じられない。死んだのは55年体制における「和風リベラル」であって、そもそも日本に本来の意味のリベラルなど存在しなかったというのが筆者の意見だ。 問われるのは「改革における政府の関与の大小」 一方で、筆者は保守が勝利したとも思っていない。そもそも筆者は「大きな政府」をマニフェストに盛り込んでいる今の自民党を保守とは考えていない。それもやはり「和風保守」というべきもので、自助の精神や小さな政府とは真逆なものだ。 まあ外交的な面で保守だとしても、比例得票率
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