共感力は、もっているとすばらしいスキルですが、共感力があまりありすぎると、他人のネガティブな感情に、あなたが押しつぶされてしまうことがあります。あなたの周囲の人たちの感情を吸収しないようにしつつ、理解ある仲間でいる方法を紹介します。 ネガティブな感情も伝染する 他人に共感するのは、私たち人間の本性です。霊長類学者のフランス・ドゥ・ヴァール氏は、著書『共感の時代へ――動物行動学が教えてくれること』で、共感は、霊長類からネズミまで、社会的動物にみられる本能的行動だと説明しています。私たちは、おそらく、親的本能のために共感力を進化させてきたのだろうと、ドゥ・ヴァールは述べています。つまり、人間であれ、ネズミであれ、親は、子と絆を深めると同時に、子の苦痛を理解するために、注意を傾ける必要があるのです(赤ちゃんの泣き声があんなにも不快で、笑い声があんなにも人を笑顔にするのはそのためです)。人のくしゃ