「今の日本企業の問題は攻めの経営ができていないこと。周囲の意見をあえて聞かない“チャレンジする経営者”が必要だ」。ジャーナリストの田原総一朗氏(写真)は2011年7月13日の「IT Japan 2011」の基調講演で、国内企業の経営者に苦言とエールを送った。 田原氏は「日本の経済の状態は悪くない。おそらくこれから景気は良くなる」と予想する。その根拠として「日本テレビとテレビ朝日の営業担当部長にCMの入り具合を聞いたら、入りきらないくらい多数になっているという回答だった」ことを挙げた。3月11日の東日本大震災から続いていた自粛ムードは終わろうとしていると見る。 景気が上り調子になりそうななか、問題となるのは経営者の姿勢と指摘する。「私は小学校5年生のときに終戦を迎えた。そのため、ジャーナリストになってから日本の高度成長の立役者となった多くの経営者に取材できた。当時の経営者と今の経営者を比べる
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