4月末に日本に帰国し、連休明けから仕事を開始してから丁度2ヶ月が経過。日本での生活にもすっかり慣れて違和感はほぼ消え、シリコンバレーでの日常を思い出す頻度も数日に一度程度に減衰して、そろそろやや思い出になりつつある。 仕事は、今後数ヶ月のスパンで自分が何にどういう優先順位で取り組むべきかという点を中心にほぼ固まり、無理めの目標設定も次第に見えて来て、大分エンジンがかかって来た。周囲の自分に対する認識も自己認識と摺り合って来て摩擦がほぼなくなり、過ごしやすくなって来た。いい感じで時間が無くなり、そろそろパンクし始めて充実した日々。悪くない。 日本での仕事生活にエンジンがかかり始めるにつれ、逆に4年半の期間シリコンバレーにいた効用を随所に感じるようになって来た。まずは言葉の問題。日本帰国後、電話会議等で米国企業と英語で話す際に言葉の壁が無いという直接的なメリットもさることながら、通常日本語で仕
SaaS(Software as a Service)、ソフトウェアの新しいデリバリモデルとの捉え方が一般的なように見受けられるが、当方はこの現象を「組織の解体・再編」への触媒という切り口で最近見ている。 ソフトウェアを現実社会の人間のアクティビティのメタファであると捉え、且つ当該ソフトウェアを外部業者から提供されるサービスとして利用するというのは、ある意味ビジネスプロセスの一部(ソフトウェアに処理を任せている部分)をアウトソースしているのと同義である。 アウトソースなのであれば、別にソフトウェアの部分だけ区切ってアウトソースしなければならない道理は無い。SaaSとして汎用的な機能(最悪でもその+α程度)の供給を受けるだけでOKな業務は、多分そのほとんどが突き詰めれば自社コアではないだろう。自社のコアでない業務なのであれば、SaaSとして供給されているソフトウェアを利用している組織ごと外出
午前中に某起業家来訪。午後には創業間もない別のベンチャーOfficeへ訪問。各々対照的な内容で、興味深い1日。 午前中は、面白い技術と標準の提案。超汎用的な内容であるだけに、大手の取組や無料化の波にどう対応して行くか、という話になる。そして、超Horizontalな技術分野でいつも問題になるのがMonetization。テクノロジーのマスに対するライセンス販売、という方向は難しく、技術のレイヤーの上でPlayするサービス事業者に向かって生まれるRevenue Streamをどうつかまえるか、若しくは自らの技術を活用して上位のサービス分野に出て行く余地は無いか、となる。尚、このような議論をしているのはベンチャーに限らない。一旦成功を収めたテクノロジー企業でも、成長余力という意味でこの手の課題に直面している企業は少なくない。 一方、午後はどっぷりサービス層。某メディア系のサービスをこれから世に
Enterprise Web2.0というテーマを考えるにあたって、Leapfrog Ventures Managing DirectorのPeter Ripのエントリ "The Coming Wave of Enterprise Web 2.0"の一読をお勧めする。 本当は内容詳細と考察を紹介したかったのだが、時間の都合で難しい。一方でリンクのみを紹介するだけでは寂しいので、当方の備忘録を以下掲示する。当方個人の備忘録なので内容不明な点や論理的につながっていない点もあるかとは思うが、ご容赦願いたい。エッセンスを感じて頂ければ幸い。 ご興味のある方は、是非原文をあたられることをお勧めする。 ・インターネット普及開始時のKillerアプリは電子メール。背景に流れるBig DriverはCommunication。 ・Web2.0の背景に流れるDriverはCollaboration。 ・Col
土・日とゆっくり休み、読書・買い物・外食等。ようやく再び体内時計がアメリカ時間にセットされて来た。 さて、ここ1週間でOpenOfficeまわりの動きが慌しくなって来た。いずれも発表から数日経過しているのでネタ鮮度は落ちているが、一応列挙してみたい。 SUNがネットワーク上でMicrosoft OfficeファイルのOpen Documentファイルへの変換サービスを開始。同社プレスリリースはこちら。 また、OpenDocumentまわりでSUNとIBMとの協業が発表される。 さらに、GoogleがOpenOffice強化の動き。 一方で、MicrosoftがいよいよSaaS(Software as a Service)ベースの戦略展開を発表。 以前、9月1日のエントリでマサチューセッツ州がOfficeドキュメントのOpen化を採択、そして10月7日のエントリでSUNとGoogleの提携を
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