Appleの話になると,いつも感情的になってしまう−−何も私だけのことではない。このブログでApple社や同社製品について書くと,毎回たくさんのコメントをいただく。その一つ一つに目を通して,いつも感じるのがこの点だ。感情的といっても,決して非難しているわけではない。むしろ,そこにこそ同社の好調ぶりが由来すると考えている。みんなAppleが好き(あるいは嫌い)なのだ。 iPhoneもしかり。機会に恵まれしばらく使ってみたら,やはり同じ目にあった。最初は大したこともないと高をくくっていたのに,二日もすると虜である。米国のユーザーも同じらしい。マスコミのレビューから,ブログの感想から,iPhoneと恋に落ちたといわんばかりの反響が押し寄せてくる。 だから来週のセミナーの打ち合せで京都に向かったときも,ぜひその点で意見を交換したいと思っていた。ユーザー・インタフェース・デザインの老舗のソフトディバ
『デザイン方法論の日米比較・分析』 連載―3 永木康人 NECデザイン USA(S 58年度卒) 目次 3日本にないデザイン会社の機能、動き 3-1. ユニバーシティ(クライアントを巻き込んだブレーンストーミング) 3-2. ラピッド・プロトタイピング 3-3. マテリアル・リサーチ 3-4. ヒューマンファクター・リサーチ 3-5. オブザベーション 3-6. ユーザーとの共同デザイン開発 3-7. デザインコミションの拡大 3.1. ユニバーシティ(クライアントを巻き込んだブレーンストーミング) 大手デザイン会社のIDEOがこれで有名だが、ユニバーシティというのはデザイン会社の方法論をクライアントと共有して、クリエイティビティーや革新性の精神を伝授しようというものである。日本でも、ソフトウェア・メーカーなどが講習会やセミナーを開いたりするが、このユニバーシティは、ただ講義を
『デザイン方法論の日米比較・分析』 連載-1 永木康人 NECデザイン USA(S 58年度卒) 目次 はじめに 1シリコンバレーを成立させているもの 1-1.スピードある開発 1-2.技術の統合 1-3.研究者間の交流 1-4.これまでにないものをつくる方法 1-5.インターディシプリナリー(超領域型)な研究、開発 1-6.スタンフォード大学の影響力 はじめに 渡米以来、あっという間の3年半が過ぎようとしている。当初、リサーチ中心に考えていた業務内容も、北米デザインビジネススタイルの影響から、具体的なデザイン業務に加え、新しいビジネスモデルの提案までを求められるようになってきた。すなわち、デザインがいかに企業活動に貢献するかを問われているといえよう。早々に、言われたことだけをやっている場合ではないと言われたわけである。 今回、日米デザインビジネス及び方法論の比較を行うに
しばらく前から噂になっていた「クオリア」というブランドを発表したソニーだが、その「クオリア」を研究する茂木健一郎氏らを擁するソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL)の研究成果発表会のオープンハウスを行った。 ○したいことをソニー風に実現する CSLの研究の全体的な方向性は、「ユビキタス」。ソニー風にいうのなら、「ユビキタス・バリュー・ネットワーク」ということになるのだろう。どこにでもある機器として具体的に想定されているのは、「CLIE」であり、「VAIO」であり、また今回新登場していた「TACT」であるわけである。 コンピュータ、PDA、携帯端末、デジタルカメラなどが次々とネットワークに繋がるようになったとき、われわれが最初に目にし、しばしばくり返し見させられてきたのは、12桁のIPアドレスとID、それにパスワードの組み合わせだった。 実際にネットワークで行いたいことは、通販をしたり、
擬人性の高いロボットを観察する人間を被験者とした感情的反応のグラフ ロボットの擬人性、本項で述べられる森政弘の結果に対して決定される。「不気味の谷」は“人間に近く見える”人に似せた像に対する人間の感情的反応が否定的になっている部分である。 不気味の谷現象(ぶきみのたにげんしょう)とは、美学・芸術・心理学・生態学・ロボット工学その他多くの分野で主張される、美と心と創作に関わる心理現象である。外見的写実に主眼を置いて描写された人間の像(立体像、平面像、電影の像などで、動作も対象とする)を、実際の人間(ヒト)が目にするときに、写実の精度が高まっていく先のかなり高度なある一点において、好感とは逆の違和感・恐怖感・嫌悪感・薄気味悪さ (uncanny) といった負の要素が観察者の感情に強く唐突に現れるというもので、共感度の理論上の放物線が断崖のように急降下する一点を谷に喩えて不気味の谷 (uncan
Infoperience では、情報デザイン、ユーザビリティ、インターフェイスなどに関する情報を掲載しています。by Bruce Tognazzini Bruce "Tog" Tognazzini 氏は、14年間の Apple 在籍中 Apple Human Interface Group を設立し、ヒューマンインターフェイスエバンジェリストとして活躍したソフトウェアエンジニアです。その後 Sun に移り、またその後は Jim Clark 氏によって設立された Healtheon/WebMD のリードデザイナーを務め、現在は世界中で最も注目されるユーザビリティ・コンサルティング会社 Nielsen Norman Group の一員として活躍しています。これまでに「Tog On Interface」と「Tog On Software Design」という著作があり、オンラインにおいては「As
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