夏休み(もう2ヶ月近くたっている…)の課題図書であった ドキュメント トヨタの製品開発: トヨタ主査制度の戦略,開発,制覇の記録 の読書感想文です。 あとがきにある通り、自動車開発の課程と、その中における主査という役割について驚くほど詳細に書かれており、プロダクトマネジメント、プロダクトマネージャについて考える上でとても参考になりました。 本書は、製品開発の実像を正しく理解してもらうために、また研究・教育の参考資料とするために、自動車の製品開発を全体像から活動細部に至るまで詳述したものである。 一方で、詳細に踏み込んでいるが故に、自動車の仕組みや業界を知らないと置いていかれてしまう部分もそれなりにあるので、そういった部分を流しながらトヨタの主査の仕事に着目して読むとよいのではないかと思いました。 主査の責任と守備範囲の広さ 序章に「担当車種に関しては、主査が社長であり、社長は主査の助っ人で