福岡県中間市の路上で今年1月、建設会役員の男性(53)が拳銃で撃たれて重傷を負った事件で、福岡県警は6日、指定暴力団工藤会(本部・北九州市)系組幹部の福田伸也(38)=同県岡垣町=、藤野義光(35)=同県鞍手町=の両容疑者を、殺人未遂と銃刀法違反(発射)の疑いで逮捕し、発表した。いずれも「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。 県警によると、福田、藤野両容疑者は共謀して1月17日午前5時半ごろ、中間市長津2丁目の黒瀬建設中間支店前の路上で、同社役員の黒瀬隆さんの腹などを拳銃で撃って重傷を負わせた疑い。黒瀬さんは早朝から中間支店で仕事をしており、自動販売機で飲み物を買おうと外に出たところを狙ったとみられるという。 黒瀬建設は、2012年5月期の売上高が約9億円に上る地元の有力企業。大手ゼネコンが受注した工事で、2次下請けを選ぶ「名義人」を務めていた。県警は、事件の背景に、組幹部との