94年前に関東大震災が起きた1日、東京都墨田区で犠牲者を悼む複数の行事があり、このうち虐殺された朝鮮人らの追悼式に、小池百合子都知事は追悼文を送らなかった。昨年と対応を変えたことについて、小池氏は「別の行事で全ての方を追悼した」との説明を繰り返し、虐殺があったかどうかも明言しなかった。 1日午後の定例記者会見で、小池氏は虐殺の犠牲者への追悼文をやめた理由を改めて問われた。午前中にあった都慰霊協会主催の慰霊法要に追悼文を寄せたことを挙げ、「犠牲になられた全ての方々に哀悼の意を表した」と説明。虐殺の犠牲者に対する特別な追悼をやめるという従来の説明を繰り返した。 この法要には、例年と同じく副知事が出席し、「犠牲となられた方々のご無念に思いを致すとき、痛惜の念ここに極まる」などとする小池氏の追悼文を代読した。追悼文には、朝鮮人らの虐殺を具体的に取り上げた部分はなかった。 小池氏は会見で、虐殺の有無