結論から言うと、スクラムとは「意志のマネジメントシステム」でもある。 スクラムの紹介、説明を行う際には「適応の仕組み」として強調することが多い。未知なる領域に踏み出してみる、新手の取り組みを進めてみる。そうした局面で実践による「経験」を獲得していくことで、適切な判断と行動を取っていくための仕組み、ということだ。 プロダクト作りに限らずとも、現代の組織やチームにおいて「適応」の動きが不可欠になっている。これまでの判断基準ややりようから離れ、組織にとって「はじめての試み」に挑む局面が様々とある。ゆえに「アジャイルの適用を広げていこう」というメッセージに繋がる。 スクラムには「適応」とはまた別の一面がある。それが冒頭にあげた「意志のマネジメント」だ。組織やチームとしての「試み」を促し、「持続」させるための仕組み。 私達は日々数多くの「やるべきこと」に取り囲まれている。やったほうが良いこと、むしろ