ブックマーク / agora-web.jp (2)

  • 史上最大の皮肉 - 『昭和天皇 「よもの海」の謎 』

    ブログにも書いたように、天皇は1000年以上前から名目的な君主であり、そうであるがゆえに実権が代わっても天皇家の地位は続いてきた。この意味では、天皇制は世界最古の完成された立憲君主制である。 しかし「尊王攘夷」の儒教的イデオロギーに引っ張られた明治政府は、天皇に軍を統帥する実権を与えてしまった。昭和天皇はこの矛盾に悩み、形式的には統帥できる軍が戦争に傾斜するのを防ごうとした。その平和主義のぎりぎりの表明として知られるのが、開戦を決定した1941年9月6日の御前会議で詠まれた明治天皇の御製である。 よもの海みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐらむ これは今まで昭和天皇が「世界は同胞なのだから戦争はするな」という意思を間接的に表明したものと解釈されてきたが、この御製は1904年にロシアと国交断絶した御前会議のあと詠まれたものだ。それは明治天皇が「これは朕の志でないがやむをえない」ともら

    史上最大の皮肉 - 『昭和天皇 「よもの海」の謎 』
    shunning
    shunning 2014/06/08
  • 「美味しんぼ」騒動の問題点は「事実か否か」ではない

    「美味しんぼ」という漫画で、福島で鼻血を出す人が増えている、という描写があり、それがあたかも放射線の影響である、という印象を与えており、何かと問題になっている。 こういう描写を肯定する意見の中に、「事実を書くのは問題ない」というものがある。しかし、こうした表現の問題点は「事実かどうか」なのではなく、「風評被害を起こすのか」ということと、「福島の人がどう感じるのか」なのである。 たとえ事実だけしか言わなくても、十分に風評被害は起こすことができる。 私は長崎市在住で被爆二世である。その立場からいくつか「長崎の真実」を書きたい。 まず、長崎は何の除染もされていない。当然、今でも放射線量が周囲より高い場所が存在する。そうした場所を除染しよう、という話は、全く起こっていない。 ちなみに、放射線量が高いといっても、健康に影響を及ぼすような量ではない。 次に、福島の事故後にも起こったことだが、放射性物質

    「美味しんぼ」騒動の問題点は「事実か否か」ではない
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