2009年4月から工事進行基準の適用が始まり、IT業界でもSIerや受託開発事業者は工事進行基準が原則適用となった。しかし、工事進行基準は何となく理解しているものの、実際のプロジェクトにどう適用していけばいいのか分からない企業も多い。今回は、「5分で絶対に分かる工事進行基準」の著者でもあるトーマツイノベーションの安達裕哉氏に話を聞いた。 2009年4月、日本のIT業界は1つの転機を迎えたといえる。いままでほとんどのSIerや受託開発企業が採用してきた「工事完成基準」による売上計上が、「工事進行基準を原則的に適用すべき」と変更されたからだ。 強制適用ではないため、まだ工事完成基準を採用することも可能だが現在、ヨーロッパ各国や国際会計基準審議会(IASB)が中心となって、世界の会計基準を「IFRS(International Financial Reporting Standards)」に統一