2-1インド モンスーンなど気候の変動でかつては綿花の収穫量が不安定だったインドですが、遺伝子組換え技術を導入して綿花の増産に成功。2020年現在、中国・アメリカを追い越して世界最大の生産量を誇り、そのシェアは約24%までのぼります。 ふとん綿用や脱脂綿用、繊維長が長い高級綿用の綿花など、ありとあらゆる綿花が栽培されています。 インドでは「手摘み」という人海戦術で人が綿花を収穫する方法が採用されることが多いため、比較的コストを低く綿を作ることができます。 ただ、麻の袋に詰めて出荷されるため、夾雑物(きょうざつぶつ:麻袋の繊維片や落ち葉などのゴミ)などが入りやすく、夾雑物を取り除く「混打綿(こんだめん)」という工程は欠かせません。 2-2中国 世界の工場として知られている中国は、かつて綿花の生産量も世界一でした。近年ではインドに抜かれ、生産量世界第二位となった中国も、約10年前は生産量が約7